悩める子育て

幼児から中学受験→難関校からの大学受験、その先を考える

世界はいろんな人でできている

社会は様々な仕事でできていますよねぇ。

私はじっと立っていると血の巡りが悪いのかとってもきついので、動かずに立ちっぱなしのような仕事はできません。

一方、一日中座ってパソコンなんてとんでもない!っていう方もいらっしゃる。

 

夜中に具合が悪くなると、そんな時間にも世話をしてくれるお医者さん、看護士さん。

一晩中稼働している工場。大きな荷物をひょいひょい運ぶ配送の方。いい具合に気が配れる店員さん。家電が壊れれば頼りになる技術者の方。

それぞれ多様な技術や能力が必要とされますよね。

そして、みんないないと困ってしまう。

 

それなのに、子育て中のお母さんの理想ってわりと偏ってないですか。

挨拶ができて元気で、運動神経もよく、聞き分けもよく、なんでもまんべんなくできる。(そんな奴いるかー! いたとしたってほとんどいないが、みんなそれなりに幸せじゃないの??)

 

そうして、たいてい我が子のたりないところを補完しようとする。

落ち着きがないから、ちゃんと座らせるならいごと。

計算が苦手だから、計算をたくさん。

のんびりしていてどんくさいから、体操の教室に。

そうして嫌がる子どもに

「一度はじめたのだから、すぐ辞めるのはよくない」

という、なんのためだかよくわからん言葉で貴重な短い子ども時代を縛る。

 

ごめんなさい、それ続けたってたいしたもんにならないよ。

それより、

落ち着きがない→好奇心が旺盛かも。

計算が苦手→じっくり考える勉強や読書が好きかもしれない?

のんびりや→時間のかかるものを作るのが得意かも?

その子に合っているか、を一番に考えたら楽しいのじゃないか?

 

そして

 

好きこそものの上手なれ

 

ぴったりマッチした習い事をすれば、きっと人より得意になる。

それが自信になって、様々なことに積極的にかかわれる。

 

そういううちも、幼児の頃、お友達に誘われてなんとなく体操教室に行きました。

最初のうちはユニークな先生にひかれ、少人数だったので楽しく通っていましたが、年を経て人数も増えてきて、どちらかというと熱心な親子が多いので、みんな小さくても二重跳びも跳び箱も得意になる。

 

私もやっきになって、逆上がりを教えようとしましたが、本人は全然やる気なし。

ひとりだけできないことが気にもならないようで(これは強みでもあると思うのですが)、もう、「ダメだこりゃ」でした。

 

そのうち、「この子はこういう子なんだ」とあきらめました。

本人も入学を期に辞めたいと言ったので、そのままやめさせました。

 

その後、「なにもやっていないけど、なにかやりたいものある?」

と聞いたら、

「ドラムをやりたい」と。

うちには夫の電子ドラムが誇りをかぶっていました。

ドラムは毎日30分の練習もいとわず、小学生のうちにかなりのレベルになりましたよ。

 

体操教室の一番うまいあの子はどうなるだろう。

いろんな人を魅了するスポーツ選手になるかしら。それとも体力を生かして消防士?

一生の趣味として楽しむのもいいだろうな。

息子にもそんなちょっと得意な趣味ができてよかった!

あ、あと、リズム感は大事! 運動にも大事だと思います。いまはいうほど運動苦手ではありません。ふつーです。

 

ちなみに息子の逆上がりは、小学生になって学校でやるときになって

再び公園での特訓が再開されました。

隣でちっさいこがこれ見よがしにくるりん、とやるのを苦々しく思いながら(どの公園でも出没するこういう子。やはり子どもってほめられたいんだろうなぁ。)、

でもたいした苦労もなくできるようになりました。

「あのときは教えてもらってありがとう。助かったわ。」

数年後になにかのついでに言われました。そんなこと言う子じゃないんでびっくりしましたが。

 

ああ、あんなにできなかったのに、適切なときにやればそんなに労せずできるようになるのだ、というのも学んだことでした。幼児にやっきになっているお母さんには、いまやらなくてもいいよ〜、と声かけたいです。

 

どうでもいいですが、私も逆上がりの見本を見せねばとこわごわチャレンジしたらできましたよ!

実は子ども時代は運動で困ることはほとんどなかったのですが、だいーぶ体重が増え、筋肉は減っているので、うんていやのぼり棒は全くできませんでした。

逆上がりもあっちこっちつりそうに痛くはなりましたが。。。情けない。

だから、当然一回限りですけどね。