悩める子育て

幼児から中学受験→難関校からの大学受験、その先を考える

二兎を追う者は〜才能を見極める

習い事や受験をどうするかを考えるとき、それが誰のための子育てなのかな、と思うときがあります。

 

子ども本人のために決まってんじゃない。

子どもが字も上手で楽器もできて、運動すれば一番で、周りから尊敬されて…。

 

そんな風になりたいと思う子どもなんてあまりいませんよね。

できるに越したことはないけど、それには努力が必要なんでしょ、そこまでして上手になりたくないと。

 

でも、なんでもじゃなくて、なにか一つくらいは努力と感じないで注力できること、負けたくないって思えることがあったりする。

それをうまーく探してあげられると、きっとすごくうまくいくんだと思います。

 

私はさかなクンのお母さんの育て方に感動しました。

さかなに強い興味を持つさかなクンの好奇心を満たすことを第一としてこられたようです。

 

とかく学校に入ると、「できない」ってことの方に目が行きがちですが、「これが得意」というところを大事にすれば、自然と「そんなことを知っているの、すごいね。」と話す機会は増え、本人の自信につながり、それはその先の前向きな人生へとつながっていくのでしょう。

本音をいえば、私もあそこまでさかな中心でよし、と潔くはできないと思います。だからこそ、尊敬するのですけど。

 

世の中のスペシャリストの親御さんにはこのような本人の能力を見る目があり、さらにほかを犠牲にしても、という潔さがあるのだろうな、と思います。

 

以前ピアノ教室の発表会のお手伝いをしていたとき、多くの生徒さんの中で3歳くらいの女の子が、もうプロのピアニストかのように体を揺らしながら驚くほどの指使いで弾いているのをみました。

「ああ、こういう子がプロになるんだろうな」

そのお子さんは放っておいても1日何時間もピアノを弾いているんだそうです。

そういった才能のある子や、天才と言われる人が過去どうであったかなどを知ることも我が子の才能を見抜く助けにはなりますね。

一方でスパルタでピアノ練習をさせていた親子が、リハーサルでミスをしたので、本人が本番前に家のピアノの下にうずくまって出てこなくなってしまい、大変な思いで連れてきたのを同じ日に目撃しました。

 

たびたび書くと思いますが、自分が見られるのは自分の子やせいぜいお友達のほんの少し。いろいろな子がいていろいろな親がいて、それを知るということは、すごく大事なことだと思っています。情報は大事です。