新入生はそろそろ部活を決めた時期でしょうか?
息子の学校の生徒には、運動があまり得意でない子がそれなりにいるようです。
小学校時代、級友にはクラブチームなどに入って熱心にスポーツに励む友達が多くいました。
運動神経は平凡で努力をせず、体操教室もやめた息子は、その中でどちらかというとぱっとしない方でした。
中学に入って、体力テストが終わるとニコニコしながら帰ってきて、
「みんなたいしたことないよ!」
と言っていました。
「そりゃよかったね。」
幼稚園で体操教室にいた最後の頃、息子の番になると、
「どうせ、あいつできないぜ」
とコソコソ言われていたことを思い出しました。
逆上がりができずに笑われたことも。
息子が中学に入ったときには、夫が運動部に入れと言いました。
それから、鉄道研究会に入るなとか。
私は別に好きなものに入ればいいじゃないと思いましたが、様子を見ていたら、一応ひとつ武道系の部活を探してはきたものの、体験したら学校から距離のあるところでの活動なので面倒だったようで「やはり入らない」と。
結果文系と理系の部活に入ることになりました。
このとき夫はかなり不機嫌になりました。
自分は小学生から高校まで運動を続けてきたので、それが当たり前。多分少し運動がぱっとしない息子にいらっとしていたかもしれません。
息子の同級生には、もっと苦手な子も多いなか、ほとんどのお子さんが運動部に所属していました。
やはりみなさん運動をしなければ、と思っているのですよね。
頑張っている子たちには素直に偉いな、と思います。そこでやることが何かプラスになることは必至でしょう。
ただ、息子の学校は毎日やっている部活は少ないようですが、朝練、通常練習とそれなりの時間を部活に費やされます。学校も遠いとそれこそ5時起き、だから早寝だけど前日も部活で家庭学習の時間もなさそう、という感じの子が多くいます。
うちのダラ息子には「無理そ〜〜」。
もちろん、体を動かすのはこの時期大事です。でも、部活だけになってしまう、それで疲れて勉強もその他のこともおろそかになるようなら、私は必須だとは思わないのです。
息子の友達が公立中学で、やはりお父上の命により、運動部に入りました。彼も運動いまいちくん。
こちらは週のほとんどが部活。六時半まで。帰ってくるのが七時過ぎ。朝練あり。
クタクタになって家でも勉強せず、授業中も寝ていて、成績ガタ落ち。
それでも顧問は来ないと怒り、担任は寝ていると怒る。
親御さんはそれでも内申を気にするのか、それともそんなことでへこたれて情けないなのか、部活をできればやったほうがいいと。
私の時代は公立中の部活も週2、3回でしたし、朝練に行った記憶はほとんどない、日常的ではなかったし、5時頃までだったような。
いま部活は先生の負担もとても大きすぎると聞きます。これってダレトクなの?
昨年ピーター・フランクルさんの講演会に行きました。
とてもためになるお話の数々でしたが、ピーターさんは息子さんに部活(?運動部?)をさせなかったそうです。
部活だけになって、他のことができないなんてよろしくない、と。
運動を日常的にするのはよいでしょうが、高校受験がある中学生にとっては、どの高校へ行くかってわりと将来に大きく関係すると思うのです。
土日もあって、夏休みもほとんどあり。家族でどこにも行けない。
やりすぎなんですよ!
両立できている人、やりたい人はいいのですよ。
でも人によってタフさは違うし、やりたくもないことになぜ中学生活の多くの時間を費やさなければならないのか。
私の中学時代、ゆるい運動部に所属しつつも、ほとんどのいい思い出は友達とあーでもないこーでもないとおしゃべりしたこと。(←たいしてためにならないなら運動部で汗を流したほうがいい? いまの公立中学はなんとなくそんな思考で子どもを長時間拘束しているような気がします。疲れてしまえば悪い遊びをすることもできないだろう、みたいな。)
一方、息子は部活よりも学校の自治活動に活発です。生徒会の広報誌に原稿を書く、運動会、文化祭、それらの運営に関わることで、なんだか自由にやりたいことをやっています。同好会まで作りました。私の中学時代よりはよっぽど充実している模様。
夫の機嫌が悪かった時、私は息子のフォローをしました。
夫はチームプレイをしていたので、団体で一致団結してやることのよさや目標に向かって頑張ることを経験してもらいたかったようです。
それはそれで、いいことだと思います。楽しめるならば。
でも息子のいまの活動でも一致団結してやっています。
だいたい自分が中学時代に親に部活を指図されて聞いたのか?と夫に問いました。
運動部に入らなくていい代わりに、家で時々運動しよう、と話しました。
これで一件落着。
ならいいのですが、なかなか運動してくれませーん。
「毎日学校まで走っているから大丈夫」って。そりゃ遅刻ギリででしょ。
遅刻ギリも運動したがらないのも、息子の体調のせいもあるのですが。
それはおいおい書こうと思います。
やっぱり子育てはうまくはいきません。