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悩める子育て

過ぎてみたらたいしたことなかったいろいろ

中学受験を気軽に考えない

中学受験の実態(我が家編)

前回少し中学受験の記事に触れたので、考えてみました。
古い記事で恐縮ですが、面白かったので↓

松本さんという方の日本の塾システムへの批判に対して、このブログの藤沢さんがとんでもない勘違いと述べています。

 

blog.livedoor.jp

 

実際中学受験をして難関校入学した息子との経験から見ると、藤沢氏の方が受験業界にいらしたこともあって、だいたい共感できる内容でした。

かなり過激に煽る書き方をしていらっしゃいますが、息子はサピックスの大規模校舎におりましたので、ほんとうに毎日がクラス替え? 教室に行くと、通常授業の時でも上下1名ずつが入れ替わると聞きました。
テストで1クラス落ちても通常で13名程度のクラスのトップになって上のクラスへ上がるのは大変と息子は言っていました。
サピックスは休み時間もないので食事もとれません。トイレは挙手して申し出て行くものだったようです。
実際息子は小学校が家から遠く、塾の方が近かったので、朝家を出たら帰宅は10時というサラリーマンのような生活になりました。
給食以外に食事はとれず、当然小学校では認められていませんが、栄養補給食などをもたせるという過酷な環境。
6年後半は日曜日の通常の志望校別特訓の前後にそれぞれ志望校の特別講座をくっつけていて、正味12時間ほど塾にいました。(余談ですが、長時間のため塾の椅子が座り心地がいいかどうかはかなり影響があるそうです)

そんなわけで、私も息子が小学校低学年の頃には、塾で夕飯食べてかわいそう、なんて思っていましたが、(ま、実際サピックスでは食べられないので帰宅後ですが。)見事に中学受験の荒波に飲み込まれたのです。

リビングの机は勉強机専門になり、リビングに簡易の棚が一つ二つと増えていき、俗に言う、全部積めば身長を超えるという量のプリントを、サピックスは繰り返しが多いので、不要なものやできたものはどんどん捨てていって、何度もできないものはノートに貼る。ホチキスの針をとってはスティックのりとはさみをもって切り貼りの作業が私の仕事となりました。
六年生の学費は大学生なみで家計も圧迫します。徒歩圏ではなかったので、送迎代も本人の交通費もかかります。
秋は模試の嵐で本番試験の予行とばかり知らない校舎での受験を勧められ、1時間コースで出かけて午前と午後のダブルヘッダーなんかもあります。

 

中学受験は高校受験や大学受験の比較にならないくらい労力がいるような気がします。高校も大学も、基本的には習ったことの延長ですが、中学受験生の知識は藤沢氏のブログの通り目を見張るものがあります。

その後地元中学も一応見学に行きましたが、中3の理科の授業でやっていた電気の問題をすでに解けるような状態です。実際科学検定もなんの予習もせずに6年夏に3級(高一終了程度)をとりました。それは珍しくないことだと思います。

 

そういった「塾システム」を間違っているのではと松本さんは批判されているのですが、実際はちょっと違う、わかってないな、という印象です。
息子は超がつくのんびりやで競争心もありません。だからか、クラス分けにもさほど悲壮感もなければ「次はやってやるぜ!」という気概もなく常にマイペース。
コアプラスという理科社会の基本用語チェックみたいな問題集から毎回テストがあるのですが、やってくればできるのにやらないので、廊下で先生に怒られたこともあるみたいですが、それでもやらなかったり。
それよりなにより授業が面白かった、と楽しそうなのです。
実際息子の現在のクラスメイトなどにもガツガツしている子よりはマイペースの子が多いような気がします。

息子は決して真面目にこなす子ではないのですが、受験勉強は楽しんでやっていました。それでも怒号は飛び交いましたが。
この辺は個人差の大きなところかと思いますが、それなりのポテンシャルをもっていて勉強に興味がある上位クラスの子達にはそこまで辛いものではなかったように思うのです。
息子は少人数の小学校でしたので、算数などは5〜6人で授業を受けていました。それで、通常とは違って発表や質問などが大いにできる環境と仲間もみな活発に授業に参加していたので、学校は学校で楽しんでいたようですが、多くのお子さんは小学校での授業に刺激を受けることは少ないようで、それが逆に学級崩壊などの原因となっているようですね。
子どもだからこれくらいだろう、といった大人の想像をはるかに超える可能性を持った子どもたちには、ガンガン進んでいき、さらに工夫を凝らした塾の授業は刺激になったのでしょう。
事情を知らない方々は「詰め込み暗記のロボット」みたいに思われるのかもしれませんが、「学ぶ喜び」を知っている子たちなのだと思います(喜びばかりではもちろんないのですが)。
逆にその喜びを味わえない子がこの環境になったら地獄でしょうね。前回転塾も悪くないと書いたのはその辺もあります。サピックスの解説がほとんどない算数の回答みてあぜんとしたことたびたびありましたので。

なんとなく受験では失敗する

中学受験、都内では公立小学校から18%くらいの子が受験するらしいです。
我が子の区では30%越え。公立中高一貫校も受験のある2月3日はもともと少数な我が子の小学校は6年生の出席者2名だったとか。


それだけ身近になっている環境で、「みんなが塾行っているから自分も行きたい」という子どもにのせられて、なんとなく塾に足を突っ込むご家庭もあるかと思います。
どうせ行くなら難関校目指したいね、なんて。

でも、いつぞや書いた一部の超天才以外は上記のような塾ライフを送っています。上位クラスの子でさえ、天才でなくともかなりのポテンシャルはあると思います。

早い時期に入塾する方には「あとになると入塾テストも難しいらしい」とか、そんな理由でなんとなーく入ってしまう方も多いのではないでしょうか。

サピックスにはいったからってトップレベルの学校に入れるようになるわけではない。
塾の違いについては別の機会に譲りますが、結局親子がどれだけ覚悟を決められるかなのでしょう。
下記の記事にもその辺はのっていますが、結局共働きならお金にもの言わせる感じの解決法しかないような気が。実際ひとりでやっていて大変そうだな、と思うお子さんはいらっしゃいました。
中学受験に限りませんが、親がどのくらい子どもの勉強をサポートしてあげられるかはかなり成績に影響します。

子どもが超天才だとか、入れるところでいいとか、子どもの行きたい学校にはすでにいけるレベルにある、といった場合は問題ないかもしれませんが。

mamapicks.jp

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中学受験は過酷でかわいそうなのか

彼等と話しているうちに、私も、考えれば考える程、日本の「塾システム」の馬鹿々々しさに気分が滅入ってきました。このイタリア人の友人は、「負け惜しみで言うのではないけど、こういうシステムで教育された日本の若者の『国際社会での競争力』は、必ず落ちていくと思うよ」と言っていましたが、私もそう思います。

 ↑松本氏のブログより

 

12歳の子供たちは小さい体であまりにも大きなものを背負っているのだ。
サッカーをやっていたから受験勉強できませんでしたなんて寝事をいっているようなそのへんの甘いクソガキとは何もかも次元が違うのだ。

↑藤沢氏のブログより。 

 

私の甥っ子がスポーツでトップクラスに挑んでいます。現在海外留学中。
彼は本当に小さい時から生活がそのスポーツ中心でした。食事から生活から。家族の行事も犠牲にして。
トップクラスのアスリートはみなそういうものですよね。
それでも本当に脚光をあびるのは何パーセントなのでしょう?


藤沢氏も書いておられるように、東大には3500人も入るのだから、勉強に投資するのはより現実的な選択とも言えます。
だけれどもそれは遊んでいて叶うものではない。
そして時々もやっとするのですが、受験を批判するのに「子ども時代は遊ばせなきゃ」って、結構それを言う多くの方は、実際の子育てに怠慢だったりする。
逃げ口上に聞こえるのです。意外と中学受験に熱心な親の方が、きちんと遊ばせたりしているような気がしてならないのです。
本当に不要だと思うなら、受験をしない選択を自信を持ってすればいいと思うのです。

 

また、松本氏のブログ引用部分に反論するとすれば、本当にその塾システムのトップにいるような子たちは、難関校(名門校)に入って、大学受験の先取りばかりではない教養たる授業を受けたり、学校行事等の企画運営に携わり全力を尽くすことで、すでに社会に出る準備もしている。
部活と校則で厳しく生徒を拘束している公立中学へ行くより何倍か、様々な価値観や経験、責任感を得ていると思う。
そういった貴重な6年間のために小学校の1、2年間全力で取り組んでいるのだと思うのです。

 

我が家が息子に中学受験を考えた一番の理由が「息子の居場所」でした。
今までにも書いていますが、大変変わった趣味の多い息子。周りに合わせることはせず、どちらかというと巻き込んでいくタイプで、幼稚園では浮いてしまい読書に没頭していました。(幼稚園の若い女の先生に、韓国の大統領(当時)の名前知ってる? なんていうタイプだったので、確実に浮くわ。)
現在、マニアックな趣味を受け入れてくれ、また別の刺激をあたえてくれる友達や先輩に囲まれて、息子は大変充実しています。息子が地元の中学へ行ってもおそらくそれほど楽しめないであろうことは予想できました。
ですから息子が受験にチャレンジしたいと言った時に、我が家は覚悟を決めたのです。

 

なぜこんな厳しい環境にさらされているのか、理解できない。
テストのたびに惨めな思いをさせられているのか、わからない。

親が専業であれ兼業であれ、同じ状況に追い込まれている小学生はたくさんいる。
自分が教えてイライラするぐらいなら、プロに委ねることも考えて欲しい。
逃げ場のない家庭は最悪だ。

「この受験、本当に必要なの?」
「自分がええかっこしたいだけちゃうの?」
「ホンマに地元の公立はあかんの?」

 

上記「共働き〜」のブログより↑


私が書きたいのは、中学受験万歳ではありません。
本当に大した目的も覚悟もなく中途半端に踏み入れるものではないと思うのです。
実際「全落ち」してどこにも行けなかった、なんてお子さんに悪影響がないとは言えませんよね。

 

我が子に本当に合っているのか、耐えられるのか、やって価値がありそうなのか、よく考えるべきと思うのです。

ちなみに、藤沢氏のブログには批判コメントも多いですね。中学受験生の過酷さを表すにいいと思って引用したのですが。さすがに先生が馬鹿だと言ってしまうのは教育者ではない、いかにも塾講師という感じだし、言葉が悪いのでそれに反応される方もいらっしゃいますが、半分くらいは論点がずれているような。
例えば東大生とかエリートに対する世間の風当たりとは、こんな風に「嫉妬」で受け取られることも多いのだな、と、例の京大の専業主婦の時と同じような感想を持ちました。
エリートの多くが周りを見下しているなんて、ちょっと違うと思うのですが。
でもやはり世間は嫉妬で満ちているのかしら。

 

↓京大出て専業主婦の人のお話について

vt-maguna.hatenablog.com

 

vt-maguna.hatenablog.com

 

 

少人数に触れたので。こんな記事も書きました。 

vt-maguna.hatenablog.com

 

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