息子はどういう職業につくのだろうか。
昨日自分でも
「僕はなんの仕事につくのかなぁ。」
と言っていました。
あっという間に私の背を越した息子を見ていると、就職するのもそう先ではないと思えてきます。
高校受験を考える友達は、受ける高校によって進路に大きく影響する。
否が応でも将来を意識しないといけない。
社会人の厳しい現実
こんな記事を読んで考えてしまいました。
他人事でない、と恐ろしくなります。彼は私と同世代ですから、息子というよりはむしろ夫の他人事でない。
暗い話題になりますが、私の周りにもこういう方はいらっしゃいます。
息子の友達関係の保護者で
- 長い鬱症状で結局退社を余儀なくされた人
- 激務で自殺された人
当然彼らには家族がいます。
自分が子どもの頃も出張から帰って来て廊下で倒れて突然死をされたクラスメイトのお父さんに大変ショックを受けました。
亡き父は在職中から少しずつ、退職後はライフワークとしてこう言った方のサポートをしていました。
残念ながら本人がすでにいらっしゃらないケースでの労災認定のために奔走することが多かったようです。それでもその会社、ひいては社会全体の職場環境改善には大きな影響を及ぼすと思う。
私は、父が病気で歩行が困難になってから、時々車でその職場まで送迎をしたりした程度で、その仕事に関わりはありませんでしたが、あるとき一緒に駅まで送った若い奥さんは、父の葬儀で号泣してくださいました。
記事の男性が、あまりよくわからないまま退職届を書いてしまったこと、労災認定をしなかったことなどを読むと、複雑な気持ちになります。
真面目な人ほど頑張り過ぎてしまう、そして自分が悪かったのだから、と周りを責めない方が多い。ただ、それで自分がダメになってしまっては、自分自身も大切な家族をも苦しめることになってしまう。
そんな社会に出すために
いじめのニュースのときにも書きました。
端から見て「真面目で立派」であろうとするよりも、自分がそこで無理なく生きているかどうかの方を優先してほしい。
もちろん社会は厳しく、記事の方も倒れる前に転職したとしてうまくいったのかどうかわからない。それを恐れて特に家族を抱えた人は気軽に転職などできない。
それにしても記事中で、職場の人たちからの優しい言葉かけもない環境に、きっと彼らも苦しいのだろうな、と伺える。環境が悪すぎてお互いが当たり前に同僚を気遣うことさえできない。そんなところで毎日過ごしていると思うと厳しいな、とため息が出ます。
今はブラックバイトなるよく理解できないところも増えているとききます。
私の学生時代は、新人バイトに1日つきっきりで教えた途端に次の日から無断でこなくなるなんてケースが数回あって、バイトって気楽で無責任だなと思っていたのですが。
バイトだったら息子にとってもう数年後に身を置く環境。
そんなときに雇用主の馬鹿げた理屈に屈しないでほしい。まずはそういった職場に就職しないですむにはどうしたらいいのか考えていきたい。
やはり、そのベースには「自分で考えて動く力」「人の評価を気にしすぎない(自分が無理をしすぎない)」「辛いときにだれかに頼れる」といった力が必要なのかなと思います。
育児環境も温かい目で見守られているとはいえないなか、親御さんはとかく
「人様に迷惑をかけない」
を子育ての第一優先課題としている方も結構いらっしゃる。
もちろん人に平気で迷惑をかけるなんて論外ですが、これが一番大事なことか?
まずは自分がきちんと生きられることじゃないのか。
迷惑をかけたくないから
- 誰にも頼らない
- 自分が我慢する
- こんな自分が悪い
結果不自由になってしまうことのないように。
そうなったって結局誰も助けてくれない。
そんな社会はとても寂しいなと思うのですが、そこには課題が山ほどあって、じゃあ雇用主が一択で悪いといった簡単な問題じゃないこともわかっています。
だからこそ、自衛する力はつけないといけない。
決して自己責任なんて言葉は使いたくないけれども。
正直者が馬鹿を見るようなことは避けたい。
- 頼れる場所を知る
- どうにかして生きて行く術を見つける
それで私は息子に話す。
- 嫌だったら行かなくていい。
- 失敗しても大丈夫。
- 自分の人生自分のために生きてほしい。
決して人助けをするなということではないです。したいならまず自分のベースがきちんとしていないと無理。
なにかで不自由を背負ったら、そこから這い上がる方が大変だもの。
まして命がなくなったら。