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悩める子育て

過ぎてみたらたいしたことなかったいろいろ

営業さんが変わった! マニュアルを超えるにはやっぱり「愛」かな。

マニュアルロボットのごとき営業さん

置き薬をもう10年以上しています。初めてすぐの頃に担当になった営業のAさんが、10年近くうちの担当としてきていました。

 

私はAさんがとても苦手でした。
置き薬自体は便利なのですが、Aさんが担当を変わってくれないか、とずっと思っていました。

私より少し若いと思うのですが、すごく声が大きく、電話でも必ずフルトークで肩書きから名前まで聞くのが長すぎて面倒。「いつもお世話になっている株式会社〜の〜と申します。お忙しいところ大変申し訳有りませんが〜」おなじみ感ゼロです。
訪問のお伺いをくれるのですが、近くに来て再度電話してきたときも決まり文句をテープのごとく繰り返し、マンションの玄関でも同様。玄関をあけると本題に入る前までに3回くらいは「すみません」という。

 

今までもちょっと面倒だとは思っていたのですが、なぜここまでAさんが苦手かという原因に気づいたのはごく最近でした。

 

一度近所のマンションでその営業さんとエレベーターで一緒になりました。
あとから乗ってきた彼は目は合いませんでしたが、どなたかお客さんのおたくから帰る途中という感じ。
乗るなり眉間にしわを寄せてふっかいため息をついたのです。
(私には当然気づいていませんし、私も声はかけませんでした)

マニュアルトークをして疲れたのだろうなー。
でもなんか、その反応が「予想通り」すぎて驚くよりやっぱりと思いました。

 

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そういえば。Aさんは10年も家にきているのに、そして世間話をする時間があるにもかかわらず、彼はマニュアルトーク以外しないのです。


せいぜい、天気の話とか、近所の工事の話など。それも全部の家で同じ話なんじゃないかと思うような用意された感じ。
うちでは猫を飼っていますが、猫が遠くから見ていても、子どもがちいさいうちは一緒に玄関まで出てきても、それらについては全くいないかのように、反応しないのです。おそらく私が家で仕事をしていることも知らない。全くこちらに興味がないのですよね。

 

別に動物が嫌いでも子どもが嫌いでも、子どもに愛想よく話しかけなくてもいいと思うのですが、不自然なほど話をしない。

Aさんは、あまりにも仕事と割り切りすぎているのか、はたまた普段から人に一切興味がないのか。
そして人間関係は鏡。私もどうせ私のことなんか全く興味がないんだろうな、と思っているからこそ、私もAさんのプライベートなど聞く気にもならないのです。確かずいぶん前に自宅がどの辺か聞いたことはありますが、大して話はふくらみませんでした。

 

私が中学生の頃、実家に来た薬屋さんに、受験勉強をしていると話したら

「じゃあ、おまじないで風邪薬多めに入れておきますね。」

とたくさん入れてくれました(使わなければお金はかかりません)

「たくさん入れておくとかえって風邪ひかないんですよ。」

と言って。

結局は愛なんじゃないの?

私も勤めていた頃、オフィス機器の営業さんでトップの成績の方とそれ以外の方といろいろ見ましたけれど、やはりトップの方はあきらかに違う。その方は若かったのですが(20代)、売り込むというわけでもなく小さい事務所にもこまめに顔を出してくださり、自分が旅行に行ったといってはお土産をくれたりして、社長は彼が来ると休憩していました。

中には小馬鹿にしたような営業さんもいましたし、売ることしかアピールしてこない方、若いのにタメ口で馴れ馴れしすぎる方(うちの社長はそんなに若くない)、いろいろいらっしゃいました。

 

営業のコツなど知りませんが、人と関わる仕事で大事なのはどんな技法でというよりは、「愛があるか」に尽きるような気がするのですよね。先生も、お医者さんも、営業さんも、店員さんも。

 

以前ショッピングモールにあるカフェでおばちゃんばかりがスタッフのお店に行きました。メニューについて聞くと本当に知り合いのおばちゃんのように
「これオススメですよ〜。」

などと聞いた以上のことを教えてくれる。荷物が多ければこっちに置けますよと心配してくれる。
若いスタッフさんのお店ではなかなかない感じで、ほっこりしました。気に入って何度か行きました。
わりとおばちゃんの方が使えるんじゃないかなんて夫と話したものでした。

でも先日、昼間はカフェ、夜はバーの某チェーンのお店で若手のスタッフさんたちが、マニュアル以上の気の利くサービスをしているのを見て、教育すれば若くてもできるのよね、ここの店長さんグッショブ! と感心してしまいました。


そういえば息子の通っている学校も小学生の時に文化祭を訪れた時に、生徒のみなさんが自分の言葉で堂々と話しかけてくれることにとても驚き、それが息子のこころもとらえたようです。

 

薬屋のAさんに戻ると、苦手ではあったのですが、決して私の前では嫌な態度をとるわけでなし、一生懸命って感じを前面に出していました。実際Aさんの前の担当さんは半年経っても来ることなくあっという間に辞めてしまいましたし、Aさんに変わってからはきちんと3ヶ月ごとくらいにいらっしゃっていました。また、Aさんの後任は実はもう一人いたけれど、一度も来ぬまま辞められたそう。

おそらくAさんなりに頑張っていらっしゃったし、Aさんにとってはあれが精一杯だったのでしょう。

でも10年の付き合いがあっても、一回来ただけの新しい担当さん(ごくフツーのおじさん)にあっという間に抜かれてしまう関係。きっと彼はほかのお客さんにも距離を取られていたはずです。なんだか気の毒だなぁと思うのです。

 

それでも、人と素の自分で堂々と付き合える力ってどうしたら育つのでしょうね。
やはり受け入れてもらえるという基盤があるかどうかなのでしょうか。
息子は大人になったら友達以外の人ときちんと向き合えるのかしら?
今のところ先生などとは臆せず話ができているようですが(マンモス校にも関わらず、担任でも部活顧問でもない先生のプライベートにくっついていって夕飯をおごってもらったらしい図々しさがある)。


不器用な営業さんを見ていろいろ考えてしまいました。

 

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