悩める子育て

幼児から中学受験→難関校からの大学受験、その先を考える

夏休みの過ごし方について校長先生からのお話がつまらなすぎる

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そろそろ一学期終業式ですね。

たまたまブログの検索語関係を見ていたら、とある中学校のホームページにたどり着きました。
夏休みの過ごし方についての校長先生のお話が書いてありました。
以下すべて引用ではなく要約です。

  • 学校生活と変わらず規則正しい生活をすること
  • 部活をがんばること
  • 多くの時間があると好きなことばかりしてしまい宿題などを最後にしてしまいがちなので、計画的に予定をたて楽しく過ごしてください

楽しく過ごすとまとめてはいますが、楽しい要素がなんにもない。

そういえば、私の中学の校長も話がすごく長く朝礼では毎週20分は話していてすごく苦痛でした。もちろんほとんどの生徒は聞いていませんでした。
かといって、中学生に話を聞く力がないわけではないと思います。
要するに校長先生のお話はおそろしくつまらなかったのです。
実際高校へ行ってからは、校長の話はためになるものでした。

 

ちなみに他にも検索してみました。ホームページなのであまり丁寧に触れられてはいないのですが。
とある小学校。

  • 夏休みにしかできないこと、夏休みだからこそできることをやってほしい

別の小学校

  • 各家庭で有意義な夏休みを送ってほしい

とある中学校(話としてではなくホームページのまとめとして)

  • ダラダラ過ごすことのないよう気をつけてほしいと思います

とある中学校(学校通信)

  • 夏休みは普段は経験することのできない様々な取り組みに挑戦する絶好の機会です。充実した40日間を過ごしてください。(あとは誘惑がいっぱいとか生活リズムの乱れとかにたいする注意)

この学校は学年集会などでも熱いメッセージを送っていました。

 

とある中学校(学校通信 校長の挨拶)

  • (イチローの物事に目標をもって取り組むという話をして)夏休みに向けて学習面や部活面で目標を改めて考える絶好の機会

 

夏休みはいろいろゆっくり取り組むこと、普段できないことをする貴重な機会だと思います。

そして中学時代って、感受性が強く、一番そういった経験がその後に影響を及ぼす大切な時期だと思います。小学校の先生が有意義に過ごしてほしいと言っているのに、中学校になると、とにかく規則正しくだらけるな、と言ったことばかり。

 

冒頭の中学校の先生の話がつまらなすぎて、ああ、今でも私の頃と変わらないのだなと思いました。あの話じゃ生徒にほとんど響かないですよね。
中学生は、小学生のように素直ではありません。言葉だけをそのまま受け取らない。
だからこそ、上っ面の注意事項と楽しんで、なんて「面倒をおこさないでくれよ。」といったメッセージとしか受け取らないのじゃないでしょうか。

 

もちろん中学生はまだまだ子どもだから、注意事項を話すことが悪いとは言いません。でもそれだけでいいとは思えないのです。
積極的なチャレンジを応援するような言葉がけをして欲しいなーと思うのです。
きっと夏休みの過ごし方に限らず、毎回こんなつまらない話をしているのじゃないか?と思ってしまいます。

中学校は義務教育。国としてもどのように育てていくのか、大切に考えてほしい。
学校にすべてを任せるつもりは毛頭ないけれども、今は核家族でしかも共働きで親がゆったりと子どもを教育する余裕もない。
家庭でのしつけなどとは別に、学校だからこそできる教育をしてほしい。

私の頃と変わっていない印象、むしろ部活の拘束時間の長さなどでは、昔よりだいぶ自由がなく縛り付けられている印象。

中学校は穴

高校はそれぞれ違うと思うのでなんとも言えませんが、小学校はかなり子どもたちをどう育てるべきかに向き合っているような気がするのです(たとえば縦割り班活動やチャレンジスポーツなど課題を決めてやるなど)。
私は高校のときには修学旅行が京都・奈良で、中学とかぶっていたのでがっかりしていましたが、事前の研究課題でしっかり調べて行ったので、とても充実したものになりました。
中学ではわけもわからず動いていただけでしたので、せっかくの機会が無駄になっているような気がします。
ただ、数年前の地元中学では修学旅行が沖縄で、沖縄の戦中戦後について調べさせたり、また別の年は広島で平和記念公園でのイベントに出席したらしいので、今の方がましになっているかもしれませんが。

 

中学はその後の進路を考える大事な時期だと思います。そのために職業体験などがあったりもするのでしょうが、体験しただけで終わっていないだろうか、やらせようと思えばそれこそ夏休みを使って複数の職業の実態についてのレポートを書かせるとか現在の社会の抱える問題について調べることなどできることはあると思うのですが。。。

 

地元の中学しか知りませんが、部活だって多くの運動部(チーム競技)は「言われたことを言われたようにやる」、「周りに迷惑をかけない」(連帯責任)といったことがメインになるでしょう。もちろんそれだけではなく、個人でも技術を高めるとか、協調性を育むとか得るべきものは少なくないとは思いますが。

それも大事ですが、部活でそうであれば、そうでない授業などで個人で考えて動くこと、自分で調べて知ることと、生きる力をつける基礎を教えてほしい。

むしろ、チーム優先がはびこりすぎて、空気を読みすぎる子どもになっていないでしょうか。

自由に行動されるとまとまりがつかないというのであれば、もっと少人数のクラス分けにしたらいいのではとも思ったり。

 

また、中学生って勉強の出来不出来とは別に、頑張らせればかなりのレベルの成果を上げることができると思うのです。

全員が同じレベルの到達度でなくてもよいので、目指せる子には高いレベルの研究課題などを与えてもいいのじゃないかと思います。

 

それになにより、「なにも予定のない自由な時間がいっぱいある」というのもとても大事。管理されない時間は常に自ら選択するからです。

今日は体力温存。寝て過ごそう。→寝すぎて疲れた。ほどほどにしよう、とかよく寝て疲れが取れた、たまには必要だ。

今日はゲームをやりたいだけやってみよう。→無駄に感じた、ほどほどにしよう。または満足した、明日から勉強しよう。または明日も1日やりたい。でも本当にこれで大丈夫か?

今日は本を読んで過ごそう。→面白かった。また読みたい。今度は図書館へ行こう。

友達と出かける。どこへ行きなにをするか、お小遣いで賄うにはどうしたらいいか。足りなそうなら親にはどう追加のお小遣いを交渉すべきか。待ち合わせはどこがいいか、何時に出かければやりたいことが十分できるか。みんなへの連絡はどうするか。予定が合わない子がいたらどうするか。そこへ行ってはいけないという親御さんがいる友達がいたらどうするか?

↑息子はよく友達と遠出します。いかにお金がかからないか、昼はどうするか? 近所じゃない友達同士、待ち合わせ場所はどこが適当か、ルートはどうするか…。結構時間をかけて考えています。

 

教育って将来どんな人材が育つかの基盤だと思うのですが。そしてこれからますます「指示待ち人間」はいらないのではないのかと思うのですが、部活漬け、宿題漬けは考える機会を奪いますよね。

 

さて、これらはもちろん私の知る範囲での意見となります。
よい取り組みをしているところもあるのでしょう。
ご存知でしたら教えていただけると嬉しいです。

我が家の課題

そういう意味では家庭でも私にも課題はあるなぁと思うのです。
息子も手伝いをなかなかしないからなのか、夕飯の配膳を頼んで私は電話をしていたけれども、少し長めの電話が終わっても、配膳が中途で終わっているのです。


「サラダがブロッコリーしか出ていないけどどうするの?」
というので、良きにはからえだよ、と思いました。

 

息子は以前、なにかサラダ作ってというと、サラダを適当に作って出してくれたこともあります。冷蔵庫にはプチトマトもレタスもキュウリもある。逆にそれ以外のサラダになりそうな具材はない。

 

ほぼできた状態で電話に出た私に「出しておいて」と言っても、サラダをどう作っていいかわからないのではなく、「指示されないからやらない」わけです。

 

こういうことはよくあります。
「このゴミってどうするの?」

「分別は知っているよね? 洗って資源に出すものと捨てるものの判断基準は前に話しているよね? 自分で考えて判断したら?」

 

息子は結構リーダータイプで学校では自ら考えて動いているとは思うのですが、こと家のことに関しては本当に面倒みたいで丸投げです。

 

甘えといえばそれまでですが、しっかり考えてもらいたいものです。

 

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