そんなに順調には進まない
受験生にははずせない夏休み。
塾の講習とその宿題に追われるだけで終わっていました。
うちでは塾の講習がゆっくりだったこともあり早起きもできず、近所の小学校でなかったのをいいことにラジオ体操にも参加したことがありません。
中には計画通り復習もできる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、うちでは計画が思うように進まず溜まっていくテキスト。
親はイライラし、子どもはできない自分にいらついていたのか?
まだ先のことだと思っているのか、危機感がない。
でも、そもそも塾のいう通り全てをこなせる人なんてほとんどいないのではないでしょうか?
うまく進まず悩まれている方へ、親子ともストレス少なく過ごせるように少しでも参考になれば。
はっきりいって、予定通りになんてできません。
受験勉強に限らないけれど、
- 言わなくてもやる子はスーパーできる子
- 一度言ってきく子はかなりできる子
それ以外は
- なんどやってもなかなできない子
だと思っていいと思います。そしてこういう子が多いはず。
そうしたら、どうするか。
私なりに受験を終えた立場で考えてみました。
できないことはやらないと割り切る
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できることを淡々とやるのみ
やらなかったこと、できなかったことを叱るより、次にいきましょう。(残念ながら思ったほど言っても改善しないです)
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優先順位をつける(親の役目でしょうか)
サピックスなどは何回も同じカリキュラムをやるので、以前できたところは省いてもいいですし、同じテキストの同じ間違えた問題を複数やる方がいいと思います。
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余裕を持ってスケジュールを作り直す 。時間をはかるなどして実際どのくらい時間がかかるのかを把握したら、さらに「できなかった分を取り返す時間」をあらかじめ取っておきます。これで、多少できなくても親子共々イライラしないでむかえるでしょう。
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漢字など覚えるものは、短い時間で覚えられるようにやり方を変えてしまう。
たとえばノートにきちんと書いていたけれども、読みができるもの、明らかに書き取れるものは省略するなど。
いかがでしょうか? あとはラミネーターを買って、うちではことわざや慣用句はA4でコピーをラミネートしてお風呂だけで覚えました。
アイリスオーヤマ ラミネーター A4 LTA42E | ||||
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ナカバヤシ ラミネートフィルム 100枚入 216×303mm A4 LPR-A4E2 | ||||
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このラミネーターはサイズもコンパクトで、フィルムもよれることなく綺麗にラミネートできます。小さいカードサイズなども使えるので、ご褒美に手作りのカードなどを作ったりもして楽しみました。
結構楽しいです。
でも、こういったやる方の工夫は受験勉強に寄り添っている親御さんの多くはそれなりにされていることでしょう。
やはり私からは、やらなくて大丈夫という方面で。
思うようにいかないときに考えるべきこと
一番大事なのは、受験する本人が本当に受験に立ち向かっているか。親御さんが無理やりレールに乗せた場合は、今一度受験について考えるのもいいかもしれません。
もちろん今のレベルで入れそうなのであればよいのですが、遠く及ばないというとき、根っこのところで本人が納得して受験勉強に取り組んでいなければ、夏休み以降に成績が伸びていくことは難しいような気がします。
そこで、親御さんがやっきになって責めてお尻を叩いたとしても、根っこがないわけですから、お互いにいい結果にはならない。志望校を下げるなり、現状維持できればよいと切り替えた方がうまくいくような気がします。
また、場合によっては受験を高校にシフトするのもありかもしれません。
(別の記事にしたいと思いますが、入試前後または受験後(志望校不合格だったとき)にお子さんが、そして親御さんがどんな問題を抱えるかは、日頃の姿勢に大きく関わってくる気がします。そして、そこで大きくつまづくと、深い傷になることもあるかもしれません。)
私も受験の荒波に揉まれていたときは、以前書いたように、喧嘩も多かったですし、テキストをまとめて古紙回収コーナーに出したことも何回かありました(恥)。
ただ、志望校についてはうちではあまりこだわっていなかったので、悲壮感はなかったかな。
どうしてもテスト漬け、クラス分け漬けなので、目の前の成績ばかりが気になってしまうし、大人から見ると、できないことも仕事のように淡々とこなすべし、という見方になってしまいますが、そもそもそこまで子どもって処理能力高くないですよね。
というより、そもそも中学受験にチャレンジしている多くの小学生ってすごーくがんばっていますよね。
それ以上、それ以上って要求ばかりになってしまいますが、毎日頑張っていることで、確実に本人の能力はあがっているはず。
それが、みんなとの競争と考えると「順位・偏差値」に現れないのですが…。
サピックスの保護者会では、入試が近づくにつれ「お子さんは驚くほど変わります」って聞いた記憶があるのですが、うちではそんなにがらっと変わった瞬間はありませんでした。残念ながら。でも、もちろん長時間塾へ通い、カリキュラムをできる限りこなしていました。
そうやってできあがったのがそのお子さんの力なのだと思います。
どうしても親は、「もっともっとやればできるはずなのに!」
とイライラするのですが、そんな理想の子どもはどこにもいないのですよね。
夏休みが終わると、模試と過去問の嵐で、そのまま怒涛のように入試に突入してしまいます。
夏休みは、本人は課題をもってじっくりと、親御さんもお子さんをよく見て、そのご家庭なりの受験勉強に取り組めるといいですね。
最後にもう一度。全部できなくても大丈夫です!!!