子育てをしていると、子どもの関わる事件にはとても敏感になりますよね。
私は忘れられないコメントがあり、それから心に決めたことがあります。
すみません、事件の話題が続いてしまうのですが、2004年に起こった小学6年生が同級生を殺害した事件。事件自体も大変ショッキングではありましたが、私が覚えているのはこの被害者のお父さんの手記でした。(探すのに苦労しました)
あの日。さっちゃんを学校に送り出した時の言葉が最後だったね。洗濯物を洗濯機から取り出していた父さんの横を、風のように走っていった、さっちゃん。顔は見てないけど、確か、左手に給食当番が着る服を入れた白い袋を持っていたのは覚えている。
「体操服は要らないのか」
「イラナーイ」
「忘れ物ないなー」
「ナーイ」
うちの、いつもの、朝のやりとりだったね。
この部分。ごくごく普通の日常。だけど、お父さんは顔を見られなかったことを悔やんだでしょう。
もともと私は怒りが長続きしないお気楽な性格でもあるのですが、この手記を読んでから、ずっと続くと思っていた日常が突然途切れることがあるのだと深く考えてしまいました。
交通事故かもしれない、なにかの事件かもしれない。
交通事故などは、身近でも聞いているので、他人事とは思えません。
もし、険悪さをひきずったまま別れたら…?
これから意識して夫とも子どもともきちんと挨拶を交わして送り出すことにしています。たまに油断していたら出かけられちゃったとか、お弁当作った後寝てしまってなんてだらしないこともありますが…。
互いの最後の言葉が罵倒だったら最悪です。
それで、つい、家出を繰り返す子どもを探しに行かない知人親子に物申したくなってしまったわけですが。
どちらかというと心配性ではないと思う私ですが、このことは常に考えています。
何が本当に大切かを考えたら、ささいないざこざより、笑って見送れることなんじゃないかと。
まぁ、ドラマに出てくるお化粧バッチリやさしいママとは程遠いお見送りではありますが。