悩める子育て

幼児から中学受験→難関校からの大学受験、その先を考える

入ってみてわかった中高一貫校

時々、偏差値がいくつ以下で中学受験をする意味があるの?
といった話題を目にすることがあります。

中学受験というと、単純に勉強に差をつけて、高学歴を目指すイメージが強いのでしょうか。
私も自分の頃は公立高校に勢いがありましたから、あまり私立高校の選択肢を考えもせずにいました。また、それなりに教育費をかけるわけですから、単純な考えで附属校からその大学に楽に進めるとか、進学カリキュラムがしっかりしていて目に見えてリターンがあるような学校に価値を見出しがちでした。
でも、具体的に受験を考えるうち、周りの子が色々なレベルの私立に通うのを見たりして必ずしも偏差値でないと思うようになりました。

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我が家が選択した理由

何度か触れていますが、私自身が息子に中学受験の選択肢を与えた理由は以下の通り。

  • 趣味嗜好が独特で、勉強にも興味がある息子に合う居場所として。
  • 中高一貫校での6年間を使ったカリキュラムの方が大学受験にも向いているだろう。
  • 都立の名門校と言われるところが続々と中高一貫校になってしまい、私立高校も中高一貫校が増えてきて、高校受験の選択肢が狭い。

 

なぜ公立中高一貫校を選ばなかったかについては、

  1. 倍率が高すぎるうえ、一つしか受けられないため、第一志望とするには心もとない(必ず入りたいという目的から外れる可能性がある)
  2. 内申書があり、必ずしも全教科いいと言えない息子にどの程度向いているのかわからない(実際これは国立の調査書にも感じましたが、調査書については調べても具体的にはわからない)
  3. 学力勝負の方が息子には強みが出せるし、自分が公立高校へ行ったときのイメージで、調査書のある受験(受検)で入学する子には満遍なくできる優等生の印象が強かったが、息子がそのタイプでないので、私同様あまり校風が合わないのじゃないかという不安

実際は調査書や雰囲気などは私の想像に過ぎないので、「そんなことない」と思われる方もいらっしゃるでしょう。でも、入ってみないとわからない、高倍率で入れるかどうかわからない、という不安を抱えながらよりも、より確実に入れるという確実性を重視しました。それだけ公立中学校へ行く気はなかったので。

ある意味私立の方が入れるというのが明確だと私が判断したからでした。

実際入ってみて感じたこと

  • 高校まで含めると人数が多いため、部活の種類が大変豊富で、おそらくかなりの子が興味を持てる部活がある。
  • 生徒の自治活動が活発で、そういった諸々にメールなどが飛び交うし、パソコン仕事なども人によっては多い。→すでに息子たちは中一からDropboxでファイルを共有したり、パワーポイントで資料を作ったりと自主的にやっている。
  • 高校生やOBまで人間関係がとても広い(部活によるが)。
  • 部活によるが、移動などによる交通費がそれなりにかかる。
  • 夜まで活動などにかかって、中学生から夕飯を食べて帰る機会が多い。
  • 授業のカリキュラムが興味深い(芸術系なども)。
  • 勉強しない(する時間がないほど忙しい)。
  • 面白い個性や才能を持った子が多い。

お金がかかる

意外と学費以外にかかるお金(特に食費)が多いです。
私は公立中学出身ですので、交通費や食費はまったくかからなかったし、打ち上げなどがあるのは高校からでした。それも文化祭くらい。
息子は文化祭前日から三日連続夕飯食べて帰ってきました。

大人びる?

息子は小学校の時から新たなクラブを作ると言って友達とチラシをパソコンで作成して先生や周りの子に掛け合うなどしていたので、自治活動がいろいろできるのは思ったより面白いようです。受け身ではないので、かなり喋れますし動けるようになります。
中学入学してすぐ自分専用のパソコンを買いましたが、必須アイテムとなっています
(人によります)。

早くから高校生やOBと関わることで、生活も中学時代から子どもだけで普通の定食屋などにも入るようになるなど、行動範囲は高校生並みに。
心配な親御さんには気になるところかもしれませんが、厳しい学校ですとそういうのも禁止されているのでしょうか。

息子の部活の先輩の話にはこの間は社会人のOBの人の話も出てきました。
「◯◯さんは社会人二年目でさ〜」なんて。そういったモデルが身近にいることは刺激になるでしょう。

通信料がかかる

公立中学と違うのは携帯電話持ち込みは基本自由。原則授業時間内では使わないとなっていますが、実質は昼に先輩からMLが入ることなどもあるそうで適当。
うちはガラケーでしたし本人もそれでいいと思っていましたが、活動の一つでLINEを使うことになり、MLの多さでガラケーの料金も高くついていたので、格安スマホにする予定です。本人が友達とのLINEやりとりやゲームに興味がなくても、連絡関係に意外と時間や料金がかかります。

遠出する

もともと息子は徒歩で小学校に通っていたわけではなく、友達の家も遠い子は一時間かかる距離でしたので、あまり良いとはされていませんが行動範囲は小学生としてはかなり広い環境にありました。
ですので、そこまで今の学校に入学後に違和感はありませんが、先日知り合いのパパさんと話していて、高校受験をするお嬢さんの模試の送迎をしているときいて、ちょっとびっくりしました。
そうか、普通はそんなにあっちこっち一人で出歩かない子の方が多いかもしれない。
息子の部活ではよく遠出しますが、集合場所がかなり遠いです。
都内なら現地集合とか。うちは幸い「鉄ちゃん」なので、スマホでもないのに勝手に出かけて勝手に帰宅しますが。鉄がこんなところで役に立ってよかった。

まとめ

かなり自由度が高いので、なにかと厳しく部活漬けにして余計なことをさせない印象の公立中学とは全く違った生活をしています。

また、勉強に限らず教育に関して自分と似たような価値観の保護者の方が多いので、子どもの友人関係でのギャップが少ないとも思います。

もし、お子さんがこの自立・自律を問われる環境ではとてもだらしなくなってしまいそう、とご心配の方には比較的自由な校風の中高一貫校は向いていないかもしれません。

 

そういったなかで自律して勉強も普段の生活もそれなりに充実させるにはある程度大人びた子が向いているかもしれません。逆に厳しいな、と思うこともあります。
授業を聞いていなくてもあまり厳しく指導されないので、本人の成績に返ってきますし。なかにはゲーム三昧みたいな子もいるようです。

もちろん、生活面や勉強面などしっかり子どもを見てくれる中高一貫校ではこの次第ではないでしょう。

他の私立中高一貫校の価値について

きちんとした教育理念のもと、厳しく締めるところは締める指導をしている私立であれば、それも一つの価値となると思います(友人関係や学校生活において)。

宗教教育などをしている学校もありますから、そういったものに価値をみいだすこともできるでしょう。

多彩な部活動に6年間取り組めるということも魅力の一つになると思います。

公立中学校の部活の種類の少なさは残念です。また、現在は公立中学校などの部活動の時間の多すぎることが問題にもなっていますよね。部活か授業しかない中学生活には魅力を感じません。
部活問題についてはまたそのうち書きたいと思います。

 

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