悩める子育て

幼児から中学受験→難関校からの大学受験、その先を考える

息子と話をしました

前回の続きとなります。

 

vt-maguna.hatenablog.com

 

おとといは朝、書類を忘れて家に戻ったおかげで遅刻をしました。
その前の晩、改善すべく話をしたいというこちらの申し出を一切拒絶して、なにもかも「大丈夫だから」と言っていた息子でしたが、さすがに朝戻ってきたときには反省をしたようでした。

あなたはいま、できていないことが多いけど、自分でそう思うことがあったらなにか考えておいて。

 

そう話して送り出しました。

 

帰ってきたら、自分の考えをスマホにメモしていました。ちょっと意外でした。
いままでこういった提案をいくらしても、ほとんど忘れてやってこないので、きっとたいして考えないのだろうと期待していなかったので。

 

すこしは今年度になってから口うるさく言わなくなってきたことも効果がでてきたのでしょうか? 結局自分で失敗しないとわからないのでしょうか。

 

メモにはいくつもありました。

 

私から話したこと。
表面的なことをその場で指示したところで、言うことをきかないあなたは、自分で理解をして自分で変わりたいと思わなければ行動を変えられないのだから、きちんと考えない限り改善はしない。(とりあえずその場で聞いてくれるなら、いえばいいので楽なのですが)

 

遅刻などは社会に出て人物評価を著しく下げる。直すべきこと。いまは実害がたいしてないと思っていないか?(他にも遅刻する人はいるとか、進級に関わるほど遅刻していないからいいとか考えていないか)

 

人には苦手なところと得意なところとあって、あなたの苦手なところは、工夫して直すよう努力したほうがいい。その分人より得意なことも多くある。他の人はあなたがしなくてもいいようなことで努力しなくてはいけないこともある。

 

すぐに治るとは思わない。すこしずつでよい。心がけよう。

「いまは〜だから」って言い訳を作るようにすると、そこに逃げてすぐできなくなるので、決まりはシンプルにすること。
たとえばどんなに忙しくても弁当箱は帰ってすぐ洗うと決めるなど。
そのためにやるべきことは短時間のものしかない。
シンプル化したほうがあなたにはできるようになると思う。
(後で思い出して片付けたりということがほとんどできないので)

 

息子も「やっぱり、ちょっとできていないことが多いと思う」と話していました。すこしは改善に前向きになったでしょうか。

 

勉強については、すこし前にスケジュールをたてたらそれを大きくはずれないよう、私がチェックするようにしようと話しました。まだできていませんが。

 

半年くらい特に勉強についてうるさく言わないようにしました。
朝出かける時間も、以前はかなり厳しく言っていましたが、途中から息子の出る時間のあたりには私は時計を見ないようにしました。いくら言ったところで、出る時間は変わらないことに気づいたので。そして時計を見るのは私にストレスがかかるだけで効果がないことも。

 

毎日小言を言い続けることが、害にはなっても効果があるとはとても思えなかったので。

 

大切なことに、

  • 親子関係を壊さないこと
  • 自尊感情をあまり傷つけない
  • 最終的に自律していけるように工夫するということを自ら意識させたい

などを考えました。

 

やはり周りのご家庭の話などを聞いて思うところも多くあります。

壊れた親子関係では、もう子どもに意見をいうことさえできない(言ったところでより悪化するだけ)ということも知りました。

 

また、小言を多く言い過ぎると、子どもは本質的な過ちを正すのではなく、すべて投げ出して逃げる(嘘や音信不通によって)ことがあることも知りました。
言われたくないからやると言う子はそもそもそんなに言われるようなことはしないのです。

また、私から見て簡単なことでも、実行するのが難しいと感じる子もいるということも知りました。「余計面倒になるのになんでやらないの?(信じられない!)」の答えは、「やろうと思ってもうまくできない」なのだとすこしわかりました。

 

それでも、何もかも手放しで今のあなたのままでいいというほど、息子はいま辛い思いをしているわけではないので、ある程度努力をして将来生きやすいように、いま親がすべきことはあるはずだと思いました。

 

前回いただいたコメントでも、他の人にうまく頼ってやっていくことができるといいとあり、改めて、そうだなぁと思いました。
私は独学派でしたが、息子は塾などの強制的なスケジュールがあるほうができることもわかっています。
ただ、昨年塾に通わせましたが、とても使いこなせていなかったこと、塾以前にまず家庭学習ありきと思っているので、やめさせました。
実際同様の理由でやめさせた保護者の方もいました。

 

生活やスケジュール等のチェックをするという役目を私が負うことで、ペースメーカーになれればと思っています。

 

プロのアスリートにもほとんどがコーチがつく。大人でも自分のコントロールだけで最大限の力を発揮できるわけではない、あなたにとってはスケジュールを守ることが困難であるのだろうから、そこは頼ってほしいというのは、受験の頃に話しました。遅れたら取り戻すべく計画を立て直せばいいということも。

 

もともと中学受験をさせ、勉強に重きをおいたのも、息子の特性に合わせて、こういった困難の多い息子がすこしでも取り柄を持ってほしい、「あいつ簡単で誰でもできそうなことはできないけど、誰でもできないことができるから、まあいいか」くらいには思ってもらえるような能力を身につけてほしいというのもありました。

f:id:vt-maguna:20161015111859j:plain

自分でメモをとったことは褒めました。

 

そして改めて、

朝はまず、家を出られるよう荷物や着替えを済ませてから時間があれば食事をするようにすること。◯分までに出るということを心がけよう。

と話しました。

 

幸い息子の学校では給食ではないし、短い昼休みに委員会が入ることもままあり、そういうときは早弁が常習なところがあります。朝食べられなければ早めに食べて、昼食はパンを買うこともできます。

 

朝食は食べて出たほうがいいからあと30分早く起きようと無理な設定をしても、どうせできないので、できれば少ない努力でできることを、と思っています。

 

さて、そんな話をした翌日、朝いつもより15分早く起き(もちろんこちらがしつこく起こして)、
「朝早く起きると意外と時間に余裕があるね」
といい、どうにかいつもより5分早く出られました。

帰ってきたら、黙っていても弁当箱を洗っていました。

そして…。夜は洋服のまま私のベッドに転がって寝てしまい、朝はいつも通り2、30回声をかけ続けてようやく起き、約束の時間を過ぎてもご飯を食べ続け、いつもより2分早いくらいで出かけて行きました。そして…10分後くらいに戻ってきました。
忘れ物です。今日も遅刻になったかもしれません。

定期入れ(家のカードキー入り)でした。

 

私も息子も無言でした。息子は走って出かけたけれど。

 

定期入れはいつも制服に入れっぱなしなのですが、1週間ほど前に休み明けにどこにいったかわからなくなって忘れたことがありました。
それで、私がしているように玄関の棚に定期入れを入れておくカゴがあるからそこに入れれば、休み明けにも忘れないよ、と話しました。
玄関を出た時に必ず施錠して出て行って。そうしたら忘れないじゃない?と話しました。

息子は自分流のやり方を変えたがらないけれどもその時も失敗した直後だったので、じゃあそうしてみるといいつつ、翌日くらいしかできず。
鍵や定期だけなら声をかけてあげればいいのですが、手渡した弁当(これは忘れても帰ってきません)とか、日によって物はさまざま。

 

昨日見かけたテレビ番組で、夫が帰宅後にあちこちに置いて散らかる財布や鍵はひとまとめに入れるこの仕組みで解決! みたいなのをやっていました。
「わーすごい。これならもう散らかりませんね」って。

(いや、だから、そういう場所作っても入れられないんだってばそもそも。)

 

ああ、やっぱり疲れるなぁ。
でも、遅刻を恐れていた頃の私は、怒鳴り散らしていたと思うんですよね。
すこし抜くことを覚えたかなぁ。

 

去年のクラスメイトのお母さんは、きっちりすべきという人で、時々「息子さん大丈夫? 遅刻ギリギリなのだって?」と言われたりしました。

もともと朝起きるのがとても困難であることも伝えました。

そのお子さんは早寝早起きで、朝勉強してから来るできる子の見本のようなタイプ。
きっと私を含めてだらしがないと思われたのでしょうね。
でも、そのお母さんも、部活の先輩に息子と同様起立性調節障害で遅刻を重ねて、進級にも関わるほどだというのを聞いたり、うちが定期テストも途中でダウンした話などを聞いて、すこし考えが変わったようでした。

「朝が弱い子が無理して朝型にすることもないわよね。」とおっしゃってくれるようになりました。

いろいろな子がいるということを理解するのも子育てなんだなぁと思っています。

 

そういえば、小学校のときも何回か、調子が悪かったり、ギリギリだから遅刻しないようにとタクシーで学校に送ったこともあったなぁ。結構交通費かかったなぁ。
でも、本人楽しそうだから、ま、いっか。

 

親としてはこんな感じでもいいのでしょうか。
私自身朝の辛さは同様でしたし、今でも弁当作るのも何十回も起こすのもすごく辛いのです。
朝、手足の感覚があまりなくなって、息子が手をマッサージして、というのも私も調子の悪い時は同じなのでわかるのです。同じ体調に産んじゃってごめんね

簡単なことに困難があることも、私もすこしだけあるので、多少は理解できるのです。
ただ、生活に支障がでるほどではなかったので、そういった困難を乗り越えてきた方がほしかった親の援助ってどんなもんかな、と思うのです。

 

余談ですが、昨晩は息子がラーメンを食べたいといい、たまたま夫が食べて帰る日だったので、「じゃあ今日行く?」と言うと、「夕飯がラーメンってどうなの?」と息子がいいつつ、「でもこんなことなかなかないから食べに行こっか!」と話して近所のラーメン屋へ。

帰りに散歩しようと言って30分ほどふらふらして、夜景の素晴らしい公園へ寄ってブランコをしたり(ブランコ得意なんだー。って、小学生か!)、ここは逆上がりの練習以来一緒に来ていないね、と話すと、「逆上がりはおれ、ポイント高いんだ。今も友達と散歩して公園に行くと、できないやついるし!」などと得意になったり(いや、できるのふつーでしょ。ふつー! 小学生か!)。

なんか和んだ夜でした。反抗期だしもともと頑固だしで全然いうことは聞きませんが。
疲れるなぁと思ってもやっぱり子育ては楽しいですよね。

にほんブログ村 子育てブログへ