何のために中高時代を過ごすのか、その後の大学を選び、就職までの日々を過ごすのか、大学へのチケット、就職でのよい結果へのチケットと割り切るばかりでない進路選択はあるように思います。
学歴は大切でもありますが、またそれだけでも足りない。
ある意味受験勉強だけでない経験をすることで、自分を成長させることも大切でしょう。高校生がどんなものにチャレンジできるのか、一般的に思いつきそうな運動部の全国大会等以外の高校生の活躍場所について調べてみました。
個人応募のものは基本的には学校を選ばずできると思うので、団体でチャレンジするものを中心に選びました。
常連校などを目指してみるなんていうのも面白いと思います。
グローバル系
全日本模擬国連
全日本高校模擬国連大会は、2007年から始まり2016年で節目となる10回目を迎えます。大会の目的は大きく分けて以下の2つです。
1,国際連合及び国際関係に関する研究と国際問題の正確な理解又その解決策の探求を促進すること。
2,豊かな国際感覚と社会性を有し未来の国際社会に指導的立場から大いに貢献できる人材を育成し輩出すること。
また、この大会で選出された高校が、高校模擬国連国際大会に派遣されるそうです。
毎年5月中旬に米国国連協会の主催により開催される高校模擬国連国際大会(Global Classrooms International high School Model United Nations)に、前年度に行われたグローバル・クラスルーム日本委員会主催の全日本高校模擬国連大会にて選出した高校生を日本代表団として派遣する事業です。
社会系
国際理解・国際協力のための高校生の主張コンクール
第35回 小村寿太郎侯顕彰弁論大会・宮崎日英協会会長賞(宮崎県日南市)
人前で主張できるってすごいですよね!
下記三つのテーマいずれかについて、自分の考えを根拠とともに主張してください。
- 国連加盟60周年を迎える日本は、その強みを活かしながら、今後、国連の場をどのように活用していくべきか。
- 昨年、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されたが、今後、日本と国際社会はどのようにしてアジェンダの実施に取り組むべきか。
- あなたが国連事務総長だったら、紛争に伴う人道問題をどのようにして解決するか。
一つを決めた上での副題も可。主張の内容は、学校、家庭、社会などにおける主張者の学習や体験あるいは実践などを通し、国際連合について述べたもの。
以上引用
高校生模擬裁判選手権
この大会は、1つの事件を素材に、法律実務家の支援を受けながら、参加各校が検察チーム・弁護チームを組織し、高校生自身の発想で争点を見つけ出し、整理し、模擬法廷で証人尋問・被告人質問を行います。刑事法廷で要求される最低限のルールに則り、参加各校の生徒が検察側と弁護側に分かれ模擬裁判を行う経験を通じて、物事のとらえ方やそれを表現する方法を学び、刑事手続の意味や刑事裁判の原則を理解することをねらいとしています。
以上下記より引用
日本弁護士連合会│Japan Federation of Bar Associations:第10回高校生模擬裁判選手権を開催します!
弁護士を目指している人には有益かもしれません。
日本弁護士連合会では、
シンポジウム「女子中高生のみなさんへ 女性の裁判官・検察官・弁護士の仕事や働き方ってどんなかな?」
というイベントもあるようです。女子だけなのが残念。
http://www.nichibenren.or.jp/event/year/2016/161123.html
芸術系
写真甲子園
全国高等学校写真選手権大会 「写真甲子園」 オフィシャルサイト/全国高等学校写真選手権大会「写真甲子園」のオフィシャルサイトです -
全国からの代表18校が写真の町東川町に集い、 全校同一条件の下デジタルカメラで撮影を行い、全国一を目指します。
面白そうですねー。予選を勝ち抜いた写真もウェブサイトで見られますが、なかなかすばらしい。
書道パフォーマンス甲子園
有名ですよね? 先日もテレビでやっていたようです。見損ねてしまいましたが。
動画見れば一目瞭然。なんかかっこいい。
映画甲子園
これも将来映画に関わりたい人には楽しみな大会ですよね?
やはり公開して評価してもらうことこそ、本気にもなるし、力もつく。
NPO法人映画甲子園主催「高校生のための eiga woldcup2016」
まんが甲子園
一枚のまんがを制作するんだそうです。
まんが甲子園の最大の特徴は、作品が「1枚」であること。
予選を勝ち抜いたペン児は、毎年8月に行われる本選大会(高知市)に集結し、B2大のパネルを使い、自由にテーマを表現する。
予選ではテーマがあるようです。
科学系
缶サット甲子園
缶サット甲子園とは、高校生が自作した缶サット(空き缶サイズの模擬人工衛星)を打上げ、自ら設定したミッション(模擬人工衛星の動作や働き)を遂行させるなかで、技術力・創造力を競う競技会です。生徒の皆さんが斬新でオリジナリティーのある缶サットを作り、「coolさ」を競うものです。
缶サット甲子園2011ダイジェスト版s - コンピュータ.m4v
こういうものを思考錯誤しながら作ることで、想像以上に学ぶものは多いと思います。
物理が好きな人は楽しいでしょう。
高専ロボコン
有名ですよね。これをやりたくて高専を選ぶ人も多いのでしょう。
文学系
全国高等学校かるた選手権大会
こちらも最近知名度が上がったと思います。スポーツ系かな、とも思いますが。
松山俳句甲子園
最近ではテレビで俳句もよく取り上げられていますね。
番外編
少し部活という括りというよりは、個人で参加色が強いものも。高校時代の思い出作りかはたまたプロを目指すのか。
ハイスクール漫才
高校生RAP選手権
まとめ
なぜこのような記事を書いたか。
私自身の時の学校選びって、進学のためだけでした。高校生活をどう過ごしたいかということを真剣に考えたことがなかった。それで、充実しているとは言えなかった。
息子が中高一貫校に入ったことで、部活のバリエーションの多さとその充実ぶりを知ったことが、中高生活の充実に大きく関与することを知りました。
もし、そんな視点を増やしていただければ幸いです。
運動部に入っていないと、みんなで協力して何かを成し遂げる機会は少ないと思いきや、いろいろありますね。
チームでのチャレンジは、お互い真剣だからこそのぶつかりあいや努力があって、多感な時期になにかを真剣に協力してやることで得るものは多いでしょう。
運動が苦手な人でも十分青春できそうです!
願わくば、中学でも文化部にもう少し光を照らしてほしいです。
公立中学校は、文化部があまり盛り上がっていないような印象が。