少し古い記事ですが、参考になってブックマークしていたものです。
なんとなく耳障りのいい子育ての秘訣みたいな記事は世にあふれていますが、こちらはいくつかなるほどと思ったこともあるので、かいつまんで感想を。
↑息子が小学校のときに新潟まで行って学校のみんなで刈った稲。当たり前だけど田んぼは日陰がないから暑かった!
まず、子どもの人生は7歳までにどう育つかにかかっているというようなことが書かれています。
ちょっとドキッとするような言葉ですが、実際いま十代の思春期息子を見ていると、もう彼は彼の人生を歩んでいて、その選択となる基盤はもう親の手の届くところにはないと感じています。
個人的には10歳くらいでもいいんじゃないかと思いますが。
1. 偉大な親は、自分が子供のようになろうとし、子供を自分たちのようにしようとしない
「(中略)子供にあなたの愛を与えることは許されますが、子供には自身の考えがありますのであなたの考えを与えてはいけません。」
ハリール・ジブラーン
親は自分の思うように子どもを操作しようとしていないか、教育のためではなく、自分の好きにならないからといって怒ったりしていないか、身近の知人親子のトラブルから、この言葉のようなことは身にしみて思いました。
小さいときほど、自分の考えを押し付けようとしていた気がします。それじゃダメなんだと、薄々感じてきたところです。
2.非干渉を実践する
「子育てとは、子供にあなたを頼らせるというよりはむしろ、頼らなくても生きていけるようにすることです。子供はコンパスを持っていますので、子供が自分自身のコンパスに従うようにさせてください。自分の時間にはあなたが自分自身であるように解放し、子供がなるべき人間になるのを認めてください」Wayne Dyer
子育ての一番の目的は、自立だと思います。これは昔から感じていて、決して子どもと仲良くやっていくことだとか、好かれるように甘やかすことではないと思います。
4.子供の天才を守り、保存し発展させる
数年前、ハーバード大学でプロジェクト・ゼロ(Project Zero)と呼ばれる素晴らしい研究が行われました。研究では、ハワード・ガードナーと同僚たちは、すべての子供は複数の知性分野で天才に生まれついていて、20歳になると、人口内の天才の人口のパーセントが10%に下がってしまうこと・・・、そして20歳以上ではわずか2%だけが自分の天才的な能力を保つことができなかったということを発見しました。 そして偉大な親はこのことを知っています。その結果、偉大な親は子供たちが自由にオープンに自分自身を創造し、表現する能力に干渉することなく、子供たちのユニークな才能や天才、そして素質を保護・保存し、そして常に発展させようと最善の努力を払います。
これは、とても感じることです。うまく見つけて生かしている親御さんがいる一方、周りに流されないで、我が子の天才を見極めればいいのにと思うことは結構ありました。それで、習い事についての記事を書いたりしました。なんとなくやらせるにはもったいない。
5.子供に人生の正しい道筋を歩くように教える
(中略)偉大な親は、 たとえ他人にはほとんど意味のないようなことでも、どんな場合でも、自分自身の心が自分にとって正しいことだと感じることをするように子供に促すのです。
自分自身の心が正しいと感じることをするように、というのがあまり日本で言われることではないような気がします。日本ではまず「他人に迷惑をかけない」とかが筆頭にきたりする。
7.子供に、自分自身の外側には決して愛や承認を探し求めないように促す
偉大な両親は、私たちは全員が無傷で完全な状態で生まれてきており、私たちが必要とし、望むすべての愛、幸福感、そして承認が私たちの中にあることを知っています。 そのため、彼らは愛や幸福感、承認を自分たちの外部に決して求めてはいけないということ、そして自分が感じることや感じないことに対して、決して他人の責任にしてはいけないということを子供に教えます。
自分だけで完全だ、という。自分の外に愛や幸福や承認を決して求めない。
これができたら、相当強いと思います。でも真理であるとも言えます。
他人の承認ばかり求めていると、なにがあっても満たされないので。
9.子供をお金持ちになるためにではなく、幸せになるように教育する
(中略)成功している人間ではなく、価値のある男性・女性になるように求め、そのため子供たちが成長した際には、ものの値段ではなく価値を知るようになります。
「私が5歳の時、母親はいつも私に、幸福こそが人生の秘訣だと話してくれました。学校に行った時、成長したら何になりたいかと聞かれました。 私は『幸せ』になりたいと書きました。
教師は、私が課題を理解していないと言ってきたので、私は教師に、あなたたちは人生を理解していないと言いました」ジョン・レノン
成功とか名誉とか高収入が人生の目標であるかのように言われがちですが、名誉や財産が必ずしも幸福と結びつくわけではないことは教えたほうがいいかもしれません。
10.子供に、生きとし生けるものを尊敬、愛、慈悲心を持って接するように勧める
「人生でどれだけ進めるかは、あなたの若い人に対する優しさやお年寄りに対する思いやり、反対してくる人間に対して共感し、弱者や強者に対して持つ寛容心などによるものです。
なぜならあなたの人生のいつかの時点で、そういった人すべてに自分がなることがあるからです」
ジョージ・ワシントン・カーヴァー(アメリカ合衆国の植物学者)
これは、最近とみに思います。「こうあるべき」とか「こうできない人はダメ」とか他人に厳しい風潮がありますが、それよりも寛容であることのほうがずっと大事な気がします。なぜならば、そういう正義ってぶつかりあえば紛争や戦争に今までもなってきたから。
自分が人を理解できないということをあまり堂々というものではないな、と思うのです。
11.子供に自らに対する信頼を尊重するように教える
どのような時でも自分自身に忠実であり続け、たとえ自分の周りの人間の「気分を害する」ことになったとしても、みんなに合わせるために自分の意見を変えることは絶対にしないということです。
自分の芯をきっちりもつということでしょうか。とかく流されがちな日本人ですが、ただ周りに合わせても自分がぶれまくっていると結局辛いですし、自分で選択することにあまり後悔はないような気がします。
12. すべての人生は実験であり、より多くの実験を行うほどよりよいものだということを子供に気づかせる
(中略)自分自身と人生で常に実験を行い続け、絶対に失敗を恐れないように子供を勇気づけます。
失敗を恐れると思うように選択できません。でも果たして子どもが失敗しそうになったときに黙って見守っていられるかな。
13. 自らの魂の教えに耳を傾けるように子供に教える
(中略)偉大な親が子供に対し、常に自分の内面を見るように思い出させるのはそのためなのです。 自分の周りの人間に聞く前に、自分自身に尋ねてみること。自分の周りの人間の教えよりも、自分の魂の教えに耳を傾けること。
人に惑わされないということか。そのためには自分にしっかりした基盤を作らなくてはいけないでしょうね。
15.他人を評価する際に、ポケットの中身よりも、心の中身で判断するよう子供を育て上げる
偉大な親は、他人を判断する際、相手のポケットや銀行口座の中身ではなく、心や魂に持っているもので判断するよう子供に教えます。 表面上の人生がどれだけ輝かしく、きらびやかに見えるかという視点ではなく、表面化でどのような人間なのかを見て愛すること。
巷では、外見ばっかり評価されがちだけど、それに惑わされないこと。
そういう価値観の集団から距離を置くというのもひとつでしょうか。
こんな風に育てられれば、地に足がどっしりついた大人になりそうですよね。そして、自分を第一に据えて物事を考えられれば、悩みは少ないのかもしれません。
個人的にはわりと気に入った育児についてのポイントでした。
もう7歳とっくに過ぎてますが。