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悩める子育て

過ぎてみたらたいしたことなかったいろいろ

塾選びと親としてすべきこと

前々回、前回の続きになります。

 

vt-maguna.hatenablog.com

 

 

vt-maguna.hatenablog.com

 

習い事を絞り込む

小さい頃は我が子にいろいろな可能性と期待があって、いろいろな習い事をさせます。

中には5つも6つもやらせていて、スケジュールが詰まっている、というお子さんもいらっしゃるでしょう。

私は、やることが決まっている習い事だけでは足りないと思っています。
体験ももちろん大事ですが、自分で自由な時間をどう過ごすか、友達と「何して遊ぶ?」と話し合って考える。予想外のトラブルが起きて、どう解決すべきか友達同士、親子で考えることは、社会に出るのに必要な力をお金をかけずに学べる貴重な機会だと思っています。

たまにはのんびりダラダラしてみたり、ゲームに興じてみたり、というのも大事。

これでいいのかなと、子どもだけではうまくいかなければ親がうまく導いていろいろな世界をみせることも必要でしょう。
さらに単発のイベントに参加することも、習い事で埋まっていてはできませんよね。

前回の『進路選択の戦略』の続きでは、習い事もいろいろやらせてみたら、ある時点で絞り込むのが大事と書いてあります。

前回も触れましたが、一度始めたら簡単に辞めさせないという、使い古された言い回しに沿ってなんとなく漫然と続けさせるのは、意外と短い子ども時代を無駄にしていると思います。子どもは意外と大人の期待に合わせて答えますから、わりと興味がなくても「辞める」とはなかなか言わないようです。だらだらと続けることで、子ども自身も前向きに自分の生活を考える力がつかないような気がします。

 

vt-maguna.hatenablog.com

 


『選択と集中』という考え方が書かれています。

『選択することは捨てること』という見出しもあります。

時間も財源も限られています。なんとなく選択しない。なんでも選択しないのが大事。

 

塾選びで大事なこと

中学受験塾か補習塾、検討するときのポイントとしてビジネスで使われるSWOT分析というのをあてはめて考えることを提案しています。

 

blog.kairosmarketing.net

↑SWOT分析はこちらにわかりやすい解説がありました。

 

わが子の特性に合わせて選ぶのが大事と書かれています。

 

また、こちらも面白いな、と思ったのが『学校か塾か、どちらを主とするか決める』という節。

中学受験を批判される理由の一つに、学校より塾を優先するということかもしれません。学校の先生が受験生に否定的であるとか、行事より塾を優先する親子が問題視されるということもよく聞きます。

 

私が公立中学生の勉強を見ていて、ある子の部活の負担が大きくて、早朝から夜まで学校にいるような毎日でした。
勉強に支障が出ているが対策する時間もないから、先生に交渉するなどして減らしたほうがいい、と話したことがありました。

毎日5時起きで支度をして朝練、放課後練も毎日のようにあり、帰ると夕食の時間。勉強好きな子ではありませんから、普通にテレビもみたい、趣味の時間もほしい、学校の宿題があるときもあれば、通信教育をやる時間もある。
私が課題を出したところで物理的に時間がないのです。

それでも、高校受験はその後の進路に大きく関わるところですから、将来やっていく覚悟のある部活でもない限り、勉強を優先するのは当たり前だと話しました。

 

中学受験は経験していない人が考えるよりずっと大変です。
高校受験と比べられるものではありません。そして、小学校高学年の学校行事負担はわりと多いです。
そこで、学校と塾どちらを主軸としていくかは親が真剣に考え、決めたらぶれずに行くしかないと思うのですが、本書でも同様のスタンスで書かれています。

 

こちらも、多くの本には善か、悪かのような視点で語られていることが多い気がするのですが、受験は成功するのが目的なわけですから、例えばアスリートを目指す生徒が学校を休んで遠征に行くのと根本的には違わないと思うのです。

だからこそ、受験するのかしないのか、いいとこ取りはできませんから、ある程度覚悟が必要だと思うのです。

 

 

vt-maguna.hatenablog.com

 

プロアスリートとなる人は中学受験生の比ではないほど、いろいろなものを捨てている(選択と集中)生活の上にあります。それと同じような気がします。そして、その選択の程度も親子で考えたらぶれずに貫くのが大事だと本書でも言っています。もちろん、その選択の中には学校を優先させた上でその他を捨てる中学受験もありうると思います。

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親はどうあるべきか

今は、公立の学校などでは特に「なんでも満遍なくできる」ということが評価されがちです。「勉強だけできればいいわけじゃない」という考えはもちろんわかるのですが、じゃあ、勉強だけ得意な子は公立では高く評価されないの? そういう学校があってもいいのに、とも思います。

また、教科別でも、息子の学校の友達は、中学受験の模試で算数と国語の偏差値が40開いたこともありました。息子も国語と算数で25くらい違うこともありました。
こういう子は内申にすると5が並ぶというわけではありませんから、公立高校受験では厳しいことになります。

息子は概ね小学校の授業はどの教科もできましたが、実技科目に◎がつかないものがいくつかありました。
それで、公立中高一貫校や公立中→公立難関校の道は諦めました。

チャレンジできなかったかどうかはわかりませんが、無駄に迷っている時間はないと思ったので。満遍なくというラインで並べられると、息子の順位は下がってしまう、けれども主要5教科のレベルが合わないところで勉強をすることを望みませんでした。

親も子どもにはできないことがなくなってほしい、できればなんでもよくできてほしい。そのために突出しすぎる才能よりも、できないことに目がいく方も多いでしょう。

他の子と違う部分をその子の個性と大事にして、その子に合った方法でその子を伸ばす姿勢が大事とこの本にも書いてありますが、本当にそうだと思います。

逆に、満遍なくできるが突出していない優等生のお母さんが、その子の素晴らしさにあまり自信を持てず、もっと偏差値的に上の中学校に行った子にコンプレックスをあらわにしていることも聞きましたが、それもおかしな話だと思いました。

それだけ満遍なくできて、気配りもできるその子になんら不安もないと思えるからです。

「いろいろできないこともあるけど、勉強だけは得意だから、せめてそれを取り柄とする」と考えて受験をさせるお母さんもいましたが、まさにその通り、それぞれ得意分野でやっていけばいいのだと思います。

 

最後の章では「親の行き方を見せる戦略」について書かれています。

先々不安が多い世の中ですが、あまり厳しい社会の現実ばかりを子どもに強調すると、子どもも夢や憧れが持ちにくくなってしまうと言います。

確かに、今息子はどんな進路でどんな職業にいくかをまさに考えているのですが、「これは食べていけなそう」という会話もあまり続くと、モチベーションは下がりますね。

 

著者が多くの中学受験合格者の取材で感じたのは、多くの親がポジティブで自らも学んだり趣味の世界を大切にしているということだそうです。

親のなるように子どももなる、そうだとすれば、親もきちんとしなくては、と気が引き締まります。
親の職場を見せたりコツコツ努力する姿を見せたりするのも大事と。
確かに自分はダラダラとゲームばかりしている親に「勉強しなさい。」と言われてもね。

 

体験を積むのが大事

「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書 

国立青少年教育振興機構が発表した上のデータを取り上げて、体験の大切さにも言及しています。

この調査によると、体験と一言で言っても多岐にわたり、動・植物の世話や手伝い、地域活動、自然体験など様々なことが生きる力をつけるのに役立つということがわかります。

中には経済的格差によって体験に差が出るものもありますが、そうでないものも多くあります。

 

また、活字に親しむ経験の大切さについて、どういう工夫ができるかも具体例などが挙げられています。

中学受験までは時間がありませんでしたが、中学入学以降、選んでドラマなどを一緒に見ることがあります。

 

その中で登場人物のかなり微妙な感情の表出のシーンがあり、あれ、これ息子にわかるかな?と思って聞いてみました。息子はきちんと理解しているようで、よくこんな大人の体験する微妙な選択の後悔がりかいできたな、と思ったのです。

 

それで本は体験を何倍にもしてくれるのではないか、とふと思いました。
息子は読書好きでいろいろな本を読んでいました。大人向けの小説もいくつも読んでいました。もちろんその全部がわかるわけではないでしょうが、ストーリーを自分の立場で疑似体験するということは、自分だけでは経験し得ない感情を少し垣間見て、理解しようと考えることなのかと思います。

そういう意味でも読書って大事なのだと改めて思います。

 

明るいわが家をプロデュースするのも大事であると書かれています。こちらも具体例をいろいろ挙げていますが、『社会に対しシニカル(=冷笑的)にならない』 というのはなるほどな、と思いました。

夫が以前、FACEBOOKで後輩が書くことが、なんだかシニカルだ、あいつ2chみたいなのばかり読んでいるんじゃないか、と話したことがありました。

 

以前も、そういったマイナスなエネルギーで満ちたものに触れないことが大事だとかきましたが、シニカルになるということは、夢を持ったり前向きに生きることとは対照的な気がします。

 

本の最後に立教新座中学・高等学校の元校長先生が3.11で中止となった卒業式での式辞の代わりとして高校三年生に送った言葉をとりあげています。
こちらは大変話題になったそうで、書籍にもなっているようです。

 

 

 私もぜひ読んでみたいと思います。

「自由に時間管理ができるのは大学時代だけ。その貴重な時代を、時間を空しく費やすのではなく、自分や現実を直視する時間に充ててほしい」と伝えたかったのだと話してくれました。

(「頭のいい子をつくる夫婦の戦略」より引用)

そういう思いを持って大学時代を過ごせたら、充実したものになるでしょう。
就職してみると、特にずっと大黒柱として仕事を休むことのできないひとにとっては、自由に時間管理をできる貴重さを噛みしめるのでしょうが、大学生の時代にそのありがたみをあまり感じずに過ごしている人が多いでしょう。

親としても日々を大切に生きていく姿をみせることが、子どもに影響を及ぼすのでしょう。 

 

「頭のいい子」というキャッチーなタイトルですが、「頭のいい子」とはどういう選択をしようとも、「生きる力」をつけた子、ということでしょうか。

 

ブログも3回になってしまったとおり、本はあっという間に読めてしまうのですが、内容はかなり多くのことに触れていて、なかなか読み応えのあるものでした。

最後の親のあり方についてがわが家の課題で、なかなか難しい、と思うのですが、子供もこれから生きる力をつけていくにあたってたくさんの苦労を積まなくてはいけないので、一緒に歩んでいこうと励みにもなります。

 

育児書何冊分の価値もあると思いますので、ご興味があれば手に取ってみてください。

 

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