意外と身近な人が喫煙者だった
先日テレビでたまたま喫煙についてやっていました。
内容はそう覚えてはいないのですが、その時になんとなく、
「私たちの頃は大人は吸っている人が多かった。吸い始めなければやめる努力をしなくていいのだから、吸わない方がいい。」
という話をしました。
それで、「今はあまり吸っている人いないんじゃない?」
と聞くと、息子から予想外の答えが。部活のOBの人たちはかなり吸う人が多いというのです。
身近な20代の人に吸う人が多い。これは、私が勝手に持っていた、たばこを吸う人を見る機会も少ないだろうという思い込みとは違っていました。
顧問の先生(私たちと同世代)も学校外ですが吸うことが多く、先生まで気にしてはいないのですが、OBというと子どもにとっては自分の一番身近なモデルとなる存在。
そうなのか。私自身が最近分煙の環境のなか人の喫煙シーンに遭遇することが少ないからといって、思い込みで息子も同様だと勘違いして敢えて今さら触れなくてもいい、というのは間違いだなと反省しました。
ちなみにデータを見てみると、
2015年「全国たばこ喫煙者率調査」、男女計で19.9% | JTウェブサイト
20代の男性の喫煙率は28%。
私が20代の頃は60%を超えていましたから、半減しているとはいえ、実際非喫煙者である私が喫煙者を見かける機会はずっと少なくなりました。
でも、夫も結婚してから私の前では吸わなくなったものの、会社では吸っているようです。禁煙するようにお願いしても無理のようです。
中毒とはこういうこと、と話しました。
身近な先輩が喫煙者であることで、もしかしたら息子も何も考えずに喫煙者になっていたかもしれません。もちろん喫煙者を非難するつもりはありませんが、害を知っていても辞められない夫を見ていると、まず習慣化させないことが一番かな、と思うのです。
薬物についても
今年は随分薬物についてもニュースになりました。危険ドラッグなども随分手軽そうなイメージのものが多い。
先日テレビでこういう薬物についてもっと教育すべきか否かという論議を見ました。
そのなかには今の日本では身近ではないから、敢えて悪いものを教える必要はないと考えている人もいました。なんとなく小、中学生への性教育と似た理屈のような。
でも、私はやはりどんなに恐ろしい結果になるかということをきちんと知らせることが大事だと思っています。
よく、有名人が逮捕されると簡単に更生してほしいと言ったり、再逮捕されるとその人の意志が弱いといったその人の人格を批判するような報道がありますが、いつも気になっています。
意志の力で辞められるほど生易しいものではないのではないか、こういう言い方をすると、「自分なら何かあっても立ち直れる、一度くらい大丈夫」という考えを生じさせるきっかけにならないか。
いつか見た番組で、もう10年程度の長い期間薬から離れている元薬物常用者が、それでも中毒から解放されたわけではなく、毎日大変辛い思いをして薬を断ち続けているだけだ、と語ったのを聞いてから、再犯率が高い理由がわかりました。
先日の討論でも、「(中毒は)病気である」という意見に「いや、犯罪だ!」と反論がありましたが、もちろん法にはずれたという面では犯罪ですが、一度始めてしまったものは、もう病気と同じ状態だと考えた法が事実に近いのではないかと思いました。
また、そこでは「とにかくダメって覚えておけば大丈夫。」という意見もありましたが、その本当の恐ろしさを知らなければ、とにかくダメと言われて破ってきたことなんて多くの人にあるでしょう。軽いところでいえば、信号無視や遅刻など。それとどう違うダメなのかがわからなければ、意味がないような気がします。
そういう意味でも、恐ろしさをきちんと教えなくてはいけないと思います。
www.fukushihoken.metro.tokyo.jp
夜にクラブなどで扱いがあるという噂。自分も若い頃出入りしていました。もちろんそんな人と知り合うこともなかったのですが、自分の子どもが必ず出会わないとは限りません。
そういうできる備えはできる限りした法がいいのだと改めて思いました。
今回たばこの話をできたことは良かったと思っています。