悩める子育て

幼児から中学受験→難関校からの大学受験、その先を考える

社会に出てからの方が学ぶ力がないと苦労する?

夫の会社の新人君。もとい、元新人君。OJT(on-the-job training:実務をしながらの教育訓練)からはずされて、再教育?となったそうです。

初心者で仕事をしながら勉強をするのは、彼にとって大変だったようです。そう難しくない資格試験にも落ちていて二度目もおそらく不合格。

厳しい受験戦争を勝ち抜いていないエスカレーター上がりの子だからか、そもそもの能力が低いのか。理系だと言っていたが、分野が違えば理解するセンスも異なるのか、私は門外漢なのでわかりません。 

 

でもバブル後入社の我々の頃は研修期間は長かった。今の子は即戦力を求められて大変だと思います。
夫にも「研修期間が短すぎて大変なんだから、自信をなくすなと励ましてる?」
と聞くと、それは伝えているらしいのです。
でも、今は昔とは違う。それに対応できなければ、できないレッテルを貼られてしまう。

誰が採用したんだと厳しい意見もあるようですが、夫いわく、人柄はいいのだそう。

やる気もないわけでもない。直接世話をするべき先輩の面倒見が悪いようで、年の離れた夫がアドバイスをしたりも。

夫自身はバブル期、絵に描いたような遊んでる大学生でしたが、就職してからはガツガツ勉強をしてどんどん資格も仕事もとってきたタイプで、おそらくその子とは全く違う。

 

夫「結構手厚く具体的にアドバイスしているんだよ。過去問など試験日までのスケジュールをたてないと、って言っても、はいって聞くんだけど、自分から作ってきましたって見せにこないんだよ。」

私「いやあ、それは言ってこないでしょ。多分相当やる気があって物怖じしないで聞きにこれる人じゃないと無理でしょう。こっちから聞いてあげなきゃ。」

夫「ふうん、そんなもんか。じゃあそうするわ。」

素直で人がいい子なので、余裕があればいくらでも見てあげたいようです。

で、席替えもして、面倒見のよさげな子を隣にしてあげたり、「とにかくなんでも聞け!」と念を押したそう。過去に何も聞かずに自己流でやり、しばらくして見たら全然できていなかったという部下がいた経験もアリ。

 

ある程度自分で勉強できる人は、自分で計画を立てて何が自分に必要なのかを抽出するのも実行するのも上手なので、それをいちいち人から言われないとできないとは思わないでしょう。

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どうやって勉強して身につけていくかをシステマチックに考えて進めていける人もいれば、なんだか感覚だけでやっている人、何も考えないしやったこともない人、と差はかなり広いと思います。息子は感覚だけのよう。

 

学校では成績がつくだけで、進級・卒業さえできれば済んでしまうのですが、仕事ではそういうわけにはいきません。

どんな仕事であれ、学んだことを身につけられなければつかいものにならない。

私もそうですが、技術的にやったことがないことでもできると言わなくては仕事が受けられませんし、年々新しくなっていく技術に追いつかなくてはいけない。

 

こういう環境だと、具体的に何を学んだかではなく、勉強をして成績をあげるという努力そのものが、糧となって生きてくるのだと実感します。

やっていることは学校で習ったことではないけれども、仕事で新しく何かを学び、それを使いこなせるようにするということが、まさに演習を繰り返して試行錯誤を重ね、点数をあげてきた受験勉強なりとやり方は同じ。実際はもっと難しいかもしれませんが。

 

附属校の良さも本当にあると思います。のびのびなにかをじっくり取り組める。
だからこそ、受験に追われていたら犠牲にしたなにかを身につけられている方も多いと思います。
ただ、息子にはなんとなく大学受験をさせたいと漠然と思っていました。それは、やっぱりそういう学ぶ力をつけてほしいという気持ちと、ここまでガッツリ自分の能力やセンスと向き合って頑張る機会って人生にそう多くない、そういう達成感を味わってもらいたいからなのかもしれません。
どちらを優先するかは親子での価値観なのだと思います。部活に専念してそういう機会を得ることだってできると思うので。

 

息子は中学受験をして2年弱どっぷり受験勉強をしたけれども、あれは親がかり、塾がかりで、全然自分のものになっていません。
未だになんで何年も前から言っているのに身につかないのかとため息がでます。

 

今度はぜひ自分で工夫し苦労し、試行錯誤を重ねながら向き合ってほしいな、と思うのです。

 

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