知り合いのお子さん。
中学に入ってすぐに補習から受験まで面倒見てくれる大手の塾に入れました。
自習室もあって勉強もできる。
家の近所にもありましたが、同じ学校の友達が多い家から少し遠い方に。
授業のあと居残り補習もしてくれます。
普段の日も自習室に行くと言って、下校後出かけていきます。
なんとなく、自習室も完備されていて授業のあとに補習もしてくれて、いいんじゃない?
と思いそうです。
が、結果的には親御さんはそこへ行かせたことを後悔しています。
蓋を開けてみれば、自習室へは行っていなかった、もしくは言っても友達とおしゃべりしていた。
塾では自習室のチェックまでしていないようで、親による出かける口実に使われていた。
友達と一緒なので、補習があると言っては、授業終了後に外で遊んでいた。
11時過ぎまで遊んでいることが日常化していた。
その子の勉強を私が見ることになりました。
とても、集団授業についていける理解力ではありませんでした。
つまり、メインの授業すら、プラスになっていませんでした。
その子が少し人よりインプットが苦手ということもある。付き合う友達が悪かったとも言える。
でも、似たようなことは意外とあるかもと思いました。
もし彼が塾に行かなければ。
部活から帰ったあとは、もう夕飯時ですからそこから遊びに行くことはないし、もし行ったとしても親が遊んでいることを把握しています。
自習室に行ったという時間で、宿題やらをやらせることができたでしょう。
ゲームをやめないことで、親にゲーム機を取り上げられたり、ゲーム機は友達から借りたとか、そのうち自分でこっそりお小遣いで買ったりしており、それをまた取り上げると、今度は親のお金を盗むようになりました。
ゲームのことは、友達と夜遊びしなくても生じた問題かと思いますが、外で遊ぶ金欲しさに親の金を盗むことはありがちです。
少なくとも、家でゴロゴロしているだけなら、外で夜遊び癖がつくよりましではないですか。
実際その子は家出癖がつきました。今でも治りません。なにか嫌なことがあると出て行って数日帰ってこないそうです。
そして、親がそれにだんだん慣れてしまっている。
親は高いお金を払って、息子の夜遊びを日常化させてしまったことになります。
小学生の頃から、行きたくない習い事はさぼったりすることがあり、それで習い事をやめた経緯もあります。
塾の先生が、きちんとその辺を心配してくれる、来ていなかったりきちんと授業についていけなければ親身になって相談してくださる、お任せできるような先生なのか、事務的にやっていて来て机に座ってさえいればいいとする塾なのか。
自習室はきちんと機能しているか。
私語はないか、勉強以外のことは許されないか、など親が気にするべきことはいくつかあります。
この過去記事では、過去自分が通った塾と塾講師(アルバイト)をしていた塾について書いています。数少ないですが、こんな塾もあるということで。
そうかと思えば知人が塾長をやっているところは、近ければ通わせたいと思う、少人数に真剣に向き合って教える塾でした。よく、こんな風に教えている、と熱心に教えてくれました。
万人に向いている塾はないと思います。
上記の知人の子が行った塾でも、きちんとやって成績を伸ばしている子もいるでしょう。
個人的にはそれには親のバックアップが大切とも思いますが。
講師の質(真剣さとか、レベルとか)については、なかなか入ってみてからでないとわかりづらいところです。
塾講師のバイトもピン切りでしょうから。
息子に中学入学後に行かせた個別ではそこに気をつけて、プロのベテラン講師をつけましたが、結局高い割に効果が出せず(息子のやる気の問題が大きい)やめました。
過去記事の通り、教える人物が同じ私でも、雇われている時(と、雇われ方)と、自分で全て責任を持ってやっている時ではかなり力のかけ方が異なりました。
塾でも家庭教師でも、始めてからも進捗や子どもの出来具合をチェックして、事前に期待したのと異なる場合は、早めに辞めさせるまたは改善案を練るのが大事かと思います。