悩める子育て

幼児から中学受験→難関校からの大学受験、その先を考える

電車好きは知育にいい?〜成長に合わせて様々な要素が認識力を高める

先日息子の学校の保護者の方たち四人での会話で、ふとある人の旅行の話になった。

そこで、岡山駅から特急に乗ったという話が出たので

「岡山駅って結構いろいろな電車が見られていいのよね。」

と話したら、二人が頷いた。

「知ってるよー。うちの子も鉄道好きだもん。」

息子の学校には鉄道研究会があり、文化祭でも小学生に大人気だが、部員も多ければ、部員にならなくとも鉄道好きな少年は多い。

 

「鉄ちゃん」と呼ばれる電車大好きな子。小さい男の子に多い。

息子が最初にハマったのは身近に走っている路線バスだった。「ママ」の次に覚えたのが「バ!(バス)」だったのだ。1歳の誕生日の頃だった。

そして、電車に乗ることが増えると一気に電車に惹かれていった。

電車のベビーサインを教えると、めちゃめちゃ使いまくって言葉を発する前から電車をみる喜びを語り続けた。
小さいうちは豆汽車なんかも好きで、ディズニーシーに行った時は、何往復も乗り続けた。はじめのうちは終わって席を立つときに「もっと!」とベビーサイン。一度降りて乗り直すのだが、そのうち、乗り込んだ途端から「もっと!」を連発し始めてみんなを笑わせた。

 

2歳ごろが熱中の第一のピークだった。
息子は新幹線やトーマスなどには興味を示さず、どちらかというと在来線や貨物車両を好んでいた。車両基地などにとまっている貨物車の型番を覚えていた。


ただ、幼稚園に入ると周りには鉄ちゃんがいなかった。そのまま小学校でもおらず、だんだんと息子の電車熱も収まりつつあった。

ところが、中学校へ入ってたくさんの鉄ちゃんと出会い、また彼の第二のピークがやってきた。

 

電車好きな子とそうでない子、前回の記事ではないが、もうこれも持って生まれたものなのだと思う。
 

鉄道ファン。最近こそアイドルが鉄道好きだと明言したりと日の目を浴びつつあるが、なんとなくモテなさそうな趣味という印象。

小さい時は夢中な息子に付き合ってイベントに連れ回したが、そこで小学校高学年の子なんかをみると、

「こんなに大きくなっても鉄ちゃんか〜。」

と微妙な気持ちになったものだ。

そんなお母さんも多いかもしれないが、こんなことが言われている。

 

「鉄道が子どもの成長に必要な理由」NIKKEI STYLE

style.nikkei.com


 

上の記事ではこの本を書いた先生がコメントしている。

おもちゃの電車を実際の電車と同じものと認識して、実際に見た電車の反芻をしていると言う。

そして親がその子の興味を認めてあげることが認識力が発達するのだとか。

 

 「例えば、英単語の暗記や百マス計算などの単純作業は、暗記や計算そのものよりも、この機械的な訓練を通して知性を働かせていることに意味がある。鉄道を介して、駅名や漢字、路線図を覚えることも同じこと。覚えたものが役立つというよりも、むしろ幼いときから知性を働かせ、記憶するトレーニングを積んでいたことが、将来、勉強するうえで大きな力になっていくのです」。

実際、側で見ていて電車好きによる効果はかなりあったように思う。

 

ひらがなは電車のDVDで一瞬のうちに覚えてしまった。

tsutaya.tsite.jp

 

レンタルビデオ屋で、この「のりもの探検隊」シリーズはその店にあった全て借りて見ていた。

映像といえば、冒頭の岡山駅でひとしきり電車を見学したあと、まもなく廃止となる寝台特急あさかぜに乗って帰ってきた。

 

そのあと買ったこの本『さよなら 寝台特急あさかぜ』にはDVDが付いているのだが、その大人向けドキュメンタリーをなんども繰り返し見ていた。まだ2歳だった。

 

さらに、幼稚園の頃はひたすら電車の顔(前面)を書いていて、行き先表示を見よう見真似で書き、ちゃんと書きたいからと漢字を尋ねてくることも多かった。

いつの間にか日本の地理も知っていて、そこから地方への関心も広がったように思う。

早い時期から時刻表を読み、電車の車体の細かい違いには敏感だった。そこからデザインにもこだわるようになった。息子は小学生の頃から電車のシートにも一家言ある。

電車の博物館などに行くと、パンタグラフやドア開閉の仕組みだとかに関心を持つ。
信号や、アプト式などの鉄道の仕組みなどに興味が広がって行くことも。

 

こちらの本は息子が幼稚園の頃から今でも家にある。

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地図や路線図が日本全国を網羅している。自然と地理に親しむ。

 

新しめの本ならこういうのがいいかもしれない。

今となってはほとんどを忘れているのだが、そのとき本人が刺激を受けたのならそれでいいと思う。

 

ところで、面白いことに同じ鉄ちゃんでも、少しずつ興味のあることは違うらしい。

息子は友達と乗り鉄をすることが多いが、一人で出かけたがる子が多いらしい。
自分の乗りたい線、乗りたい車両などに誰にも気を遣わず思う存分乗りたいのだろう。
関心は少しではあるが世界にも広がる。大学へ行ったら海外の鉄道旅行をしようと友達と計画している。

そんなわけで、先日こんな番組を二人で見た。

www.nhk.or.jp

 

このシリーズ以前ノルウェーを見たのだが、自分の全く知らない世界で面白い。

普段旅番組はあまり見ないのだが、鉄道というくくりでその地域を知るのも面白い。
アラスカ編では道路もないところの鉄道沿線に人が住んでいたりして、それがリンカーンの時代のホームステッド法によるものだと知る。

 

ちなみに過去の再放送と最新の放送が今週ある。

www4.nhk.or.jp

再放送は10月25日「疾走! シルクロード」。

新しい放送は10月27日「アフリカ・タンザン鉄道」。

 

日経の記事でも書いてあったが、鉄道趣味は奥が深く、初めは電車の車体の大きさや色・形、音から入って、スピード体感、外の景色、連結(電車の連結は子どもに大人気)、システム、切符、時刻表、地形、知らない場所、世界、文化。。どんどん興味も広がって行くのだろう。

 

鉄道に限らず何かのマニアになるというのは、あらゆることを知るいい機会となるのだが、鉄道は広い意味でいろいろなジャンルに関わっているように思う。

 

そこしか見えないようなマニアになってほしくはないが、なかなか知的好奇心も満たす楽しい趣味かもしれない。

 

papimami.jp

 

こちらの子育てサイトでも、趣味と勉強がリンクすると言っていて、『勉強嫌いほどハマる勉強法』という本から極めることの大切さに付いて引用して紹介している。

 

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