悩める子育て

幼児から中学受験→難関校からの大学受験、その先を考える

間違いは宝

日頃、息子を含め、中学生に勉強を教えていると、いつも思うのが、

「失敗を恐れる」ということです。

 

小テストをしようというと、「やってないからあまりできないかも(だからやりたくないんだけど)」と多くの子が決まって言います。

 

それで、その子たちには「テストで良い点をとるのが目的」であるのだとわかります。

こうなってしまった原因はなんなのか、もう少し小学校でも点数をつけて終わるだけじゃない指導をしてほしいと思うのです。

 

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「やってるとかやってないとかできるとかできないは問題じゃない。」と話すようにしています。

小テストの意味は、「自分ができているところとできていないところを確認すること」。

 

だから、全然できないならそれなりに焦ってやらなくてはと思えばいいわけで、全問正解していたら、次へ進めば良いわけです。

 

そう考えられると他の人と比べて点数が良いとか悪いことにこだわらずにテストに向かえるのではないでしょうか。

 

下記の記事でもそんなことが書いてありました。

toyokeizai.net

 

大切なことは原因分析であり、よくても分析、悪くても分析です。子どもがまだ小さければ子どもと一緒に行い、そうでなければ、原因分析という思考方法を教えて子ども自身でやらせることです。そうすると、点数による一喜一憂ではなく、問題点の解決という積極的視点に焦点が移動します。視点が移動すれば心がブレずに、前向きになっていきます。

 以上引用

 

まったくもってこの通り。

特に感じるのは、間違えることで意識がそこに向きますから、なんとなくできてしまった問題よりむしろ得意になっていく可能性が高いということです。

それで、たまによくありがちなミスをしたときには「よい間違いをしてよかった!」と話します。
限られた指導時間では、どうしても間違えたところを中心に解説をします。
たまたまできてしまったところについては、解説も指導もできないまま、いつか間違えてしまう可能性があるということです。

 

いつも間違いは宝だから大事にして。と話します。

全問正解したテストは捨てて良い。
でもできていないものは必ず見直しをしてできるようにするために、その場でまとめていくか、必ずとっておき、後日きちんと取り組むようにするからとても大事なものだ、と話します。

 

間違えてもいい、と知ることで、子どもは積極的に取り組むことができるようになるし、たとえテストで点数が低くてもくじけず前向きに「苦手分析ができる!」となることでしょう。

 

少し話はずれますが、ロンドンオリンピック前にレスリングの吉田沙保里選手が連勝記録をストップしました。

sportiva.shueisha.co.jp

 

私はスポーツに詳しくはありませんが、なんとなくこのニュースを聞いたときに、

「ああ、これで今年も吉田沙保里は金メダル確実なんだろうな」

と確信したのを覚えています。

 

連勝している選手と、つねにトップにいる成績のよい子は似ているかもしれない。
負けることで改めて自分の欠点や課題に真剣に立ち向かえるのだと思うのです。

 

巷では、連勝とかよい成績ばかりがクローズアップされてしまうし、学校教育の場でも「できていればよい」といった価値観がはびこっているような気がするのです。
もう少し失敗から学ぶようなカリキュラムがあってもいいのではないでしょうか。
個人個人がそれぞれ、テストでできなかったところを克服していくような、それがどれだけできるようになったかを評価するような仕組み。

 

大人でも、失敗を恐れればいろいろなことにチャレンジできません。
私などは独学でいろいろやっていますが、意外とどうにかなるものだし(もちろん努力次第ですが)、私よりもいろいろ試してみるフットワークのよい人もたくさんいる。そういう方が起業して活躍したりされるのでしょう。

 

息子も学校でなんでもやりたがるのですが、よく保護者の方に
「うちの子は全然そういうのできるタイプじゃない。」という。

でも、そんなことはないのだと思います。
おそらく、コミュニケーションが極端に苦手という人以外は、能力に大差はない。
ただ、ちょっと背中を押してもらうことがなかったから、やる気にならなかったから、失敗したらどうしようと考えてしまうから。

失敗したって、特に子どもの課題などはなんのマイナスもない。
一番のマイナスは、失敗はダメなことと思っている自分自身のダメージなのでしょう。

 

受験生には夏期講習が終われば、模試の連続かと思います。
偏差値やら合格可能性やら数値で出てくるものに惑わされず、悪いときほど気が引き締まるだろうし、課題は答案に山ほどある。
それを親子で淡々と分析していくだけでよいのだと思います。

 

そういう意味ではひたすら忙しかった受験後半は我が家はさほど悲壮感はありませんでした(成績は惨憺たるものでしたが)。

 

勉強においても、人生においてもトラブルは付きものであり、順調にばかり進むわけがありません。必ず障害物がやってきます。そのときにいちいち反応して、心をアップダウンさせても意味がありません。まして、親がいつも振り回されていると、子どもは親の反応に敏感なので、すぐブレていきます。

以上引用

 

↓過去記事に実際の写真を追加しました! 興味のある方はどうぞ。

vt-maguna.hatenablog.com

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