息子のことは結構たくさん書いているのですが、思春期真っ只中の息子の子育てには多くの親御さん同様苦労しています。
この辺の記事でも窺えるかと思うのですが、とにかく一筋縄ではいかないのです。
なぜそう答えるのかを理解できない)もいないというくらい、わけがわからないのですが、今日話していて少し分かってきました。
しかもしつけとは全く関係ない会話を糸口として。
実はいま少し長く体調を崩している息子。学校を休んでいました。
昨日午前中は所用で出かけたのですが夕方ずっとベッドで休んでいました。
私は夕飯をどうしようと思っていましたが、夫が出先から戻る時間はまだ遅く、息子も起きるかどうかわからないので、途中までこしらえて待っていました。
午後8時頃起きてきた息子に
「お腹すいた?」
と聞くと
「すいた」
という。
昼間食べ残した調理パンが余っていました。それを食べてしまうというのですが、それはほんの少量だったので、
「夕飯食べる?」
と聞くと、
「いま?」
と聞くので、
「いまお腹すいているって言っていたし、夕飯の時間を過ぎているじゃない? いまじゃなくていつ食べるの?」
という会話に。
でも、結局明確な答えもなく、特に何時ということも考えていない。というので
「おなかすいているんじゃないの?」
と聞くと
「すいているよ。」
「じゃあ食べるんでしょ?」
というと、
「いまじゃなくていい。」
「なんで?じゃあ何時に食べるの?」
こんな感じ。よくわからない。体調が悪いのだから早く寝ろとは言ってあるので、10時くらいには寝てほしいと思っているのだけれど、そう聞くとはっきりしない。
そのうち夫が帰ってきて、夕食をだす間、息子はゴロゴロしているので、夫も
「食べてないの? なら早く起きて食べて寝ろ」
というのですが、
「まだいい。」
だるそうなので、食べないなら寝ればと言っても
「体力つけないといけないから食べなくては」
という。
「じゃあ食べちゃいな。」
「いまはいい。あー眠いんだよねぇ。」
「じゃあ食べなくていいから寝ればいいじゃない。」
「でも体力をつけるには…。」エンドレスです。イライラさせてごめんなさい。
この態度についてよくよく聞き取りをすると、
(すごくうるさそうに対応されましたが、こちらはわけがわからないので)
「いまそこまでたくさんは食べきれないかと思って」
というので、
「じゃあ少しだけ食べて寝ることにすればいいじゃない」
というとそうかなとようやく納得するのでした。
今日は、トイレのカバーとマットをお揃いで買おうと思って息子にデジタルカタログを見せました。ちょっと男の子がすきそうなデザインだったので何種類かあるうちのどれがいいか聞いてみたのです。
「いいねー。これがいいかな?」
と二人で決めて、私がざっくり蓋カバー用にトイレ蓋のサイズを測りました。
「大丈夫そう」
というと、
息子は「本当に大丈夫?」という。
そしてトイレに行き、私を呼びつけ
「この形だと難しそうだ」
という。
私は
「うーん、よくわからないから合わなかったら困るから蓋カバーは買うのやめよう。マットだけにする」
というと、
「なんでやめるの! 買おうよ!」
という。
「え? あなたが合わなそうと言ったのじゃないの?」
意味不明。
また、先日体調不良なのに部活に出なくてはいけないと悩んでいました。
息子「体調悪いんだよね。行けるかなぁ。」
私「先生には状況を説明したんだから、あとは明日の朝にならなくてはわからないんじゃない?」
息子「でも明日はどうしても行かなくちゃいけないんだよ。」
私「そうは言っても(学校は長期欠席しているんだから)、体調が悪ければいけないし、それも明日にならないとわからないじゃない?」
息子「うーん」
なにがしたいのかどうしたいのかよくわからないことが多すぎなのです。
でも、トイレカバーの件で話をしているときになんとなくわかってきました。
息子はいま決断をしないのです。
◎夕食の件
私:早く寝るのであれば時間的にも夕飯をいま食べるべき(お腹もすいているのだし)で、そのあと早めに寝るべき。
息子:いま全部は食べられなそうだから、いつ全部食べられるかはわからないから答えない。寝る時間については考えない。→先送り
◎トイレの蓋カバーの件
私:いま買うか買わないかを決めて注文したい。
息子:無理そうだと思ったからそう言ったけれども、実は買いたいので、買わないと言われると嫌だが、本当に合わないかどうかをいま検証するなどはしない。→先送り
↑ここで私が息子の立ち場なら、少し心配だが買いたい気持ちが強ければ、母が大丈夫じゃないかと言っているのだからそれに任せて心配を口にしないか、やはり心配が強ければ買うのを辞めるに賛成すると思うので、息子の合わなそうと言いつつ買わないの?と聞いてくることの意味がわからなかった。
◎部活の件
私:いずれにせよ明日の調子を見なければわからないのだから、明朝行くかどうか判断することをいま決めた。
息子:具合が悪かろうと行った方がいいわけだからなぁー。
明日の様子で判断するとは決めがたい。→いつ判断するかも先送り
こういう考え方の行き違いが起こっていたのか! とはっとしました。
なかには息子の考え方がわかるという方もいらっしゃるのでしょうね。
今までは本当になんでそう言うのかわからずに、疑問符だらけだったのですが。
先送りは息子の大得意分野。
私にもそういうことはあるけれど、その度合いが段違いで、理解できませんでした。
それにしても、仕事はサクサクと決断してこなさなくてはいけない。悩ましい。
またこちらも息子の特徴ですが、気分が乗らないととてもだるいといってゴロゴロするのですが、昨晩の夕食でも途中から話にのってきたらとてもいい姿勢で元気に話していて、とてもさっきまで体調が悪くて座ることもできなかった人には見えません。
私から見ると、都合よくだるくなっているように見えることが多いのです。
自律神経の関係で体調が優れないということがあるというのはわかっているのですが必ずしもいつもそうではないということです。
そのときにいつまでそうやってダラダラしていて、いつから行動するのか、ということを考えずに先送りしています。それで1日があっという間に終わるという次第です。
寝なさいと言ってからもこれを毎晩繰り返すので、最近は私も夫もそれを見るのが不快で、先に寝てしまいます。
とりあえず、そういう自制が苦手なところは本当に課題だと思っています。
先送り癖を本人も無意識で、本気で反論してくるので、その不毛な時間を無くしたいと思っています。
今、「下流志向」という本を読んでいます。いくつも息子にも言えるようなことがあり、話をしたりもしました。新しい考えに息子も真剣に聞いていました。
まだ半分程ですので、読み終わったら思うところをまとめたいと思っています。
その反面、別の記事などで非認知能力について読むなどして、そのなかの一部について、息子は大変優れているところがあるところをもう少し評価してあげたほうがいいかなとか、同じ非認知能力でもまさに課題!というところもあったりと、考えるところも多いです。