前回の続きです。
第2章は段取りについて。スケジュールや業務管理、時間管理対策について。
学生でもレポート提出日や部活、委員会の日程などスケジュールは大事。
先日息子もある予定を前日に思い出して慌てていました。
レポートが重なると、その期日だけではなく、どの配分でやっていくかのスケジュールもたてなくてはいけません。
少し前には定期テストに向けて時間のかかる数学の復習をあらためて全部の量を確認してスケジュールを意識しようとしましたが、面倒がってプリントを学校から持って帰る帰らないでもめました。
自分でできないのにまず全体を見渡すこともしない。自覚がないとやらせるのも一苦労。
後日なんとかプリントは持って帰ってきましたが、それも他教科と混在していました。
本書ではビジネスむけではありますが、このようなことにも具体的な対策が書いてあります。
ADHDの人は
気が散りやすい特性を持つ。極端な場合、予定を覚えていても目の前のやりたいことを最優先にしてしまうことがある。
(中略)
ADHDを抱えていると、ものをなくしやすいことも多い。予定を聞いて適当な紙という場合にメモしてしまい、そのまま仕舞い込んで忘れてしまったりもする。予定を管理するものは、なるべく統一させておく必要がある。
(「ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本」より引用。以下同)
息子も予定通りやらせることはかなり難しいです。その辺神経質にならない程度に、少しずつ変えていきたい。
いつも部活の予定表をどこかにやっていて、なにか予定が入りそうな時にすぐに予定が見当たらない。
少し前に手帳に全部書き込むことと、スマホで予定表をもらってすぐに写メをとっておくことを話しました。
個人的にはスマホのカレンダーが便利だと思います。
私は仕事で日常的にパソコンを使っているので、パソコンとスマホのカレンダーが同期されるとどこでも統一されていて、記入漏れが少ない!
さらに通知機能を使えば何回かアラートを出すこともできて忘れない。
ですが、息子は変なところこだわりがあってアナログ手帳がいいと言うのです。
ASDもADHDも
ものに対する愛着や嗜好は強い人が多い。(中略)
逆に愛着や興味が持てないものは、どうしても忘れがちになってしまう。そこであえて手帳にこだわってみることで、自分の手帳に愛着を持てるようにしてみよう。
それで息子は歴史手帳を使っています。
巻末にいろいろな情報が書いてあってマニアには嬉しい。
文庫好きなのでこんなのもよさそう。
実は最初に勧めたのは鉄道手帳なのですが、息子はここ数年歴史手帳です。
来年あたりどうかなぁ。ちょっと面白そう。
好きな手帳は持っていたのですが、それに逐一書き込む癖が付いていませんでした。でも持ち歩いてはいるようで、大まかな予定は書いてあるのですが。もう少し使ってみると話していました。
本書ではさらに詳しく手帳について書かれています。
気持ちが移りやすいADHDタイプには一冊ですべてを管理できるシステム手帳が向いているとか。
システム手帳は使っていないのだが、他のものはスマホでどうにかなっている気がします。
手帳からはずれますが、文房具については一元管理は息子に向いていると思います。
いつもなにがないといって勉強中に席を立つので、これを買いました。
国立国会図書館のものは付箋セットです。
かなりの容量があるので、いろいろなものを入れることができます。
また、「約束の時間が守れない」という問題についても対策が。
支度をして間に合わない時間じゃないのに、どうみても配分が悪く、ギリギリに出ることになります。
自分の行動パターンを把握することが大事という解決法。
ADHDを抱える人が衝動性に動かされているときは、他人が注意しても耳を貸さないことも多い。
なるほど、だから私がいくら言っても聞こうとしないのか。あまりそれをまともに受け取らないほうがいいということでしょう。確かに、ここで言っているように
しかし、そんな状況にあっても多少は意見を受け入れやすい人物が存在する。それは、自分自身だ。
「あなたが自分でそう思わない限り、(人の言うことはきかないのだから)改善は難しい」という話はしてきました。それが大変なのですが…。
ポイントは、クッションタイムという、電車の待ち時間の設定や10分前に到着を設定すること。
さらに、自分用の予備時間を30分とる。
予備時間は人によって違うけれど、自分に合う時間を試しながら調整してみる。
朝が弱いので、前の日に準備をとも言うのですが、こちらもなかなかできません。
昨日も特別な外出があったので用意するように言いましたが、いつもと違う持ち物だけ用意して、他は結局朝バタバタとしていました。
この辺が習慣付けられるといいのですが。
この章は「朝起きられない」の対策もありますが、また次回。