以前紹介した本。
今、参考にしつつ生活改善を取り組み中です。
学校のプリントの束を見つけたら、ある授業のもので自分がなりたいことを書く欄に
「頭が良くなりたい」
と書いてありました。
それを受けて気になることに
「成績・授業」
など。
ちょっと意外。
いつも悠然としているので、勉強しない自分に問題意識がないのかと思いきや、やはり成績をあげたいという気持ちはあるようです。それをうまく表出できないのも彼の特性なのかと思いました。自律に苦労しているようです。
本の第1章『「先延ばし癖」を何とかしたい!ー先延ばし・集中力対策』を読んで印象的だったところ。
リビングで勉強している息子は、聴覚過敏も少しはあり、勉強中おしゃべりをしているとどうしても加わってしまいます。実際症状の重い人は、雑踏の様々な音も入ってきて大変らしいですが、息子はそこまでではありません。当たり前にテレビを消し基本はしゃべらず(といっても用事がある時は普通に会話しています)
余談ですがテレビは休日の朝以外はあらかじめ見ると決めて録画したものしか見ません。ザッピングしているとすぐに番組に興味を持ち(ちょっと変わっていると思うのは、見たことのない連続ドラマの途中からでもいきなり入り込んで集中して見てしまう)、いつまでもだらだら見てしまうので、録画を見終わってデータを削除したら速やかに消すようにしています。
今回目に留まったのは、「視覚過敏」。
リビング学習がよいから、というよりは、本や文房具に囲まれた自分の部屋で周りに気を散らさずに勉強することは息子には不可能なので、ほとんどしていません。段取りよくやるためにも、次何をどれだけやるか一緒に確認しながらやっています。
視覚過敏で代表的な症状としては、人より光をまぶしく感じてしまい目が疲れやすくなることが挙げられる。
(「ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本」より引用。以下同)
そういえば光に弱いです。コンビニとかに入ると特に辛そうで、パソコンやスマホのモニターも暗く設定しています。これも視覚過敏の関係なのでしょうかね。
なるほどと思ったのは、デスクパーティションを使うという提案。
開くと会社のパーティションのように囲まれて、周りにはポケットがある。
なかなか楽しそうですね。小さい子は喜びそう。
あと、図書館の自習コーナーなんかも使えます。結構いつも盛況ですね。パーティションで区切られていて他に何もないので。
視覚過敏には雑多な部屋もよくなさそうですが、息子は片付けが苦手。
ものを減らしてシンプルにすれば部屋でも勉強できそうなのですが、言うと、
「ものに囲まれていると落ち着く〜」
もう、真面目に考えるのが嫌になってきます。
この第1章のコラムに印象的な文章がありました。
現在のところ、健常者と発達障害者をはっきり分ける区切りは存在していない。両者の間には、広いグレーゾーンが横たわっている。働きながら悩んでいる人、学生時代までは問題なかったのに就職前後からつまずいた人などは、ほとんどこのグレーゾーンに入るものと思われる。
(中略)
健常者と発達障害者との違いは濃度の違いであり、どこまでがホワイトでどこからがブラックというはっきりした基準はない。発達障害の診断が難しく、専門医の慎重な判断を要する理由もここにある。
(中略)
そしてもし、この障害のために自分が生きづらさを感じているとしたら、やるべきことは自分を責めることではない。医療や公的なサービスのサポートを受けて自分の生活を改善させ、少しでも生きやすい環境を作っていくことだ。
だから決して自分を責める必要はない。一方で、諦めて努力を放棄するのも間違いだ。努力した分だけきちんと能力は伸びていくし、何よりも工夫し努力する姿を周囲は見ている。
↓息子の小学生時代はこんな感じ。
そうか、やっぱりグレーのグラデーションなんだ。そういうわけで、こういう書籍を読むと、その子が発達障害でなくても、お母さんの小言が減るかもしれないです。
そして、でもついついわかっていても、何度言っても守ろうとしないように見える子どもにガミガミ言いがちなのを本を読むことでセーブする機能もあるような…。
上の過去記事に書いたペアレントトレーニングは本当に子育てに参考になります。
いろいろ読んだけど、この本が一番内容たっぷりで好き。
他の章についても書いていこうと思います。