悩める子育て

幼児から中学受験→難関校からの大学受験、その先を考える

家庭でできるこれからの子育て〜『どこの国、会社でも活躍できる子の育て方』

教育費の無償化や、前回記事のベーシックインカムなど、生きるためにかかるお金の制度も見直されるべき時なのかな、と思う。

 

 

vt-maguna.hatenablog.com

 

でも、相変わらず教育費は大きな負担。できるだけ、自分でどうにかなるところにはお金をかけたくない。

実際、どんないい塾に行こうが、学校に行こうが、家庭学習ができていなければ効果は出ない。家庭学習は勉強の要だと思う。
学習だけでなく、教育についても親がどうやって教育していくかが大事。

そんな家庭教育がメインテーマの本を読んだ。

 

 書籍タイトルに、最初は興味がなかったのだが、いつだったか書評で家庭教育の本だと聞いて読んでみた。

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AIと共生する社会についてもっと考えないと

AIの進化には目を見張るものがありますね。

そろそろ息子の進路を決めるにあたって、社会がどうなっていき、どんな仕事ができるのかをかんがえていかなくてはならないと思っています。技術系や資格系を考えるのなら、職業に直結するので。

 

家庭内でも時々何をやりたい、何ができそうかと話をします。

その時に切って離せないのが、これからの社会の変化。

AIは確実に仕事を変化させていきます。

頑張って資格をとったところで、職にあぶれるというのは起こり得ると思っています。

 

クローズアップ現代でベーシックインカムについてやっていました。

www.nhk.or.jp

 

ベーシックインカムとは、最低限生きていくのに必要な現金を一律に給付すること。

その財源とか是非とかにも興味がありますが、とりあえず、番組を見て感じたことは、

「もうAIに仕事を奪われる社会になりつつあるのだな」ということ。

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変わりたければ、柔軟な思考が必要かも。

blog.tinect.jp

 

『自分を変えたければ「決意」より「時間配分」「住む場所」「付き合う人」を変える』

という記事を読んだ。

この記事の元となる大前さんのこの意見は、過去にも聞いたことがある。

こちらの記事に詳しい。

president.jp

余談だが、以前Eテレ「ニュースで英会話」にNHKワールドのアンカーが出演した時に、日系二世の彼女が日本語を勉強するのにワールドニュースを見ている、世界情勢も自然に身につくので、外国の人と話すときのネタにも困らないというようなことを話していた。

ところで、こんなことさえ、やっていない私からしたら役に立つ情報だが、そんなことは当たり前にやっているという人たちも多くいることだろう。
つまりそういう集団に身を置くと常識も少し変わってくるということなのだろう。

 

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公立から難関大〜向いている子、いない子

前回記事に引き続き。

先月のとある記事。いつもためになると読んでいる。

toyokeizai.net

 

ここに挙げられているような子が、いわゆる公立トップ校などに行くとあげられているが、実際自分の高校時代を振り返っても、概ねそうなんだろうなと思う。 

 

1)提出物を必ず期限内に出す

2)不要な遅刻がない

3)ノートをしっかりとる

4)要領がいい

5)主要教科以外に実技系科目もできる

6)定期テスト勉強のスタイルができている

7)ネガティブな発言をしない

 (上記記事より引用)

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中学受験をしなくても知っておいたほうがいいこと

中学受験がメジャーになりつつある昨今ですが、もちろん受験率は地域差があります。

www.inter-edu.com


でも、全国的に見れば、そもそも私立など受験する学校が近くにないという地域のほうが多いでしょう。
ただ、大学受験となれば全国区で、中学受験をした中高一貫校生と同じ入試を受けなくてはならない。
例えば上の記事では区部40%とあるが、これらの区の大学受験率はどうなのでしょうね?

区部まではわかりませんが、下記記事で、東京の大学進学率は66.5%と出ていたから、実際これら中学受験率の高い区部は7割前後でしょうか。
そうすると、区部の大学受験生は中学受験をした人の方がしない人より多いかもしれません。

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伝説の受験塾で教えたこととは?

昭和の伝説の進学塾の本を読んだ。

30年ほど前に閉塾したのだが、当時は灘高校への合格率日本一を誇った伝説の塾だそう。
本書は過去に出された3冊の書籍を再構成したもの。

 

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これからの社会を担う若者への指標〜『君たちが知っておくべきこと』

子どもが世界を広げるのに、親の導きの影響は大きい。
自分の知らない世界がたくさんあることをまず知ってほしいと思っているし、息子自身も知りたいと思って読書に勤しんでいる。
親である私がさほど与えられる知識がないので本に頼ることになる。

 

本屋で見かけた時にぜひ読ませたいと思って購入した。
佐藤優氏が灘高生の質問に答える会話形式で、大きく分けて、

  • 真のエリートになるために
  • 戦争はいつ起きるのか
  • 僕たちはナショナリズムから逃れられない

という三回に渡る対話について掲載されている。

 

どれもそれぞれ興味深く参考になった。

一回目の印象深いところは、真のエリートに対して、日本のエリートは後進国型であるとか、アメリカとヨーロッパの教養の違いとか、反知性主義について。

それから「思考の鋳型」にはめられてしまい、価値観が固定化してしまうと、カルトにはまったり、東大だったらどこでもいいなんてことになったりする。

「一番病」になって社会に出ても<永遠の椅子取りゲーム>みたいになってしまいがちである。
そうならないためにそれぞれ得意なことがあると棲み分けできるようになるとよい。そのためにいろんな知識を総合しなくてはいけないということ。

 

二回目では、日本教育の弱点についてや、ウクライナ紛争のことについて歴史的背景、宗教的背景に言及されていること、論理力について、理系エリートの時代と言われているが、統治エリートは文系・人文系であること、教養についてなど盛りだくさん。

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好きを極める〜盆栽にはまる中学生

盆栽いまちょっとしたブームですよね。
時々海外から盆栽目当てで日本にやってくる旅行者がいるなどと聞くこともあります。

私自身は、盆栽には疎く、祖父が庭で育てていたなぁという程度。

 

さいたまで世界盆栽大会が開催されたことをもあり、先ほどNHKニュースで中学生男子が盆栽にはまっているという紹介をしていました。

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社会に出てからの方が学ぶ力がないと苦労する?

夫の会社の新人君。もとい、元新人君。OJT(on-the-job training:実務をしながらの教育訓練)からはずされて、再教育?となったそうです。

初心者で仕事をしながら勉強をするのは、彼にとって大変だったようです。そう難しくない資格試験にも落ちていて二度目もおそらく不合格。

厳しい受験戦争を勝ち抜いていないエスカレーター上がりの子だからか、そもそもの能力が低いのか。理系だと言っていたが、分野が違えば理解するセンスも異なるのか、私は門外漢なのでわかりません。 

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志望校選びの基準となるのは? 進学フェアでなにを聞く?

少し古い記事ですが、最近考えたことに近かったので。

※17/4/18追記

「偏差値・ブランド・流行で選ぶと学校選びは失敗する」というタイトルで、下記サイトに掲載されていましたが、古いので削除されたようです。

ps.nikkei.co.jp 

 

中高一貫校はどうやって選ぶ?

息子の学校はいわゆる塾なしでも大丈夫なほど手厚く受験に向けた勉強をしてくれるところではありません。

入学前に、ほかの学校に入学予定の友達がみな入学前の課題に四苦八苦しているのを聞いて、ここからすでに違うのだと感じました。

 

それは初めて進学フェアに行って、どの学校で何を聞いていいかもわからず、手当たり次第に、知っていたり家から通えそうな学校のブースに行って、

「大学受験に備えてどういうカリキュラムを組んでいらっしゃいますか」

という質問をしました。

多くの学校はそこにとても熱心に答えてくれたのですが、息子の現在通っている学校では、すこぶる反応が悪かったのです。

何聞いてるの?

といった感じで。
その担当の先生は、いま考えてもあまり進学フェアのブースに座るのが向いていないようないわゆる学者肌で声の小さい先生でしたが。どの先生にあたるかでもその学校の印象が変わってしまうので、できたら複数回訪れるとか同じ日に違う先生に話を聞くのもいいかもしれません。

 

ただ、いま考えると私の質問に直接的に答えるような全校的に取り組んでいる受験対策というのはそうないのだから語れないのかも、と思えます。

ちなみにだからというか、その時は塾も通っておらず、その現在の息子の学校からは遠ざかっていました。それで六年生になってからの見学となる。

 

そんなわけで、この学校に入ってもみんな自力で受験対策しないといけないところはなんとなくわかっているはずなのですが、保護者の中には「何もやってくれない」と嘆き続ける人がいます。

うちの子はやらないからもっと課題をたくさん出してほしい。

受験に役立つ小テストをしてほしい。

わからなくもないけれど、だったら違う学校で面倒見のいいところたくさんあったじゃない。そこへ行かせればよかったのに、と思ってしまいます。

 

ドラマ「下剋上受験」でもてっぺんの学校に行く! というだけで受験すると言っていましたが、てっぺんかどうかより大事なことはあると思うのです。

 

有名校だから、受かったら人からこう思われるから。

確かにあのドラマでは(実話の方は存じませんが)中卒でそれを人から下にみられるのがいやだ、というところが受験の出発点ですから、有名校に入れば自信がもてる、というのは帰結点としてはいいのかな、と思わなくもないけれど。

 

かくいう私も本当のきっかけは息子のキャラにあった環境を、と思っていたにもかかわらず、なにも知らない段階で聞けるのは受験対策のことばかり。矛盾が生じていたと思います。

ただ、学校説明会に行ったり、情報を得るごとに、学校は必ずしも受験予備校ではない、それぞれによさがあるということを知っていきました。情報を集めるのは大事ですね。

 

一見自由で息子に合っているかもと思われた学校も、説明会を訪れてすぐ、家族三人で「合わないね」と暗黙の了解をして早々に帰った学校もありました。
良さそう、合わなそうは偏差値とは関係ありませんでした。

もう、合うか合わないかって、もしかすると理屈じゃなくてその学校の持つ空気なのかもしれない、とも思えます。

また、合うだけでなく、親が子どもにその6年間を学校でどう過ごしてほしいか、子ども自身がどうすごしたいか、ということが大事かと思います。

 

実際今の学校は息子に合っていたか。
学校の特徴である自主的な活動には有意義すぎるくらいに関わっていて、心配していた居場所はがっつりあるようです。確かに受験勉強対策についても気にならないわけではないし、ここのところずっと本人にも言い聞かせている悩みではありますが。

でも、時々聞く授業内容はとても興味深いものが多いです。意外にも、私が羨ましいと思うのは主要五教科以外のものが多くあります。
私も中高生の頃、こんな本格的なことを習いたかった! そう思うような芸術系や技術系の授業があったり。

何事も全ていいということもなかなかありません。どこが一番大事かで考えていくのかなと思います。

 

うちは一人っ子なので、もう中高進学フェアに行くことはありませんが、
「その学校ならではの授業やイベントはなんですか?」とか、
「この学校の生徒の他とは違うところはどんなところですか?」

ということを聞けばよかったな、と思いました。
活躍している部活とかの話も面白いでしょう。

 

プレゼン上手な先生がいる学校では、熱くそういうものを語ってくれるところもいくつかありました。
あまり受験はしなかったけれど、通ったら面白そうと思うところもありました。決して偏差値だけではないです。

ブランド志向で選ぶ小学校

記事で思考欠落型と言われるような方は身近でも複数見受けられました。

少し前ですが、テレビで公立小学校も選ぶ時代というような話題に触れていました。
良いと評判の小学校の学区に引っ越すといったことを報じていました。
小学校にも実は差があることは、地元の何校かを見聞きして知っていたので、選ぶこと自体は否定しません。うちも別の基準ですが選んでいます。

そこで紹介されていた有名小学校は、友達の家の近所ですが、実は荒れているらしいのです。一方友達の子が行く学校は隣接していますが、まったく違うのんびりした学校なのだそう。中学受験率も大きく異なります。

 

うちの近くでもそういったケースはあります。
そのような選んで通う有名な小学校が、学級崩壊を起こしているというのを聞いたことがあります。
実際その学校内で仕事をしていた人からも聞きました。
話では、塾へ行っている子が授業を聞かなくてもいいと妨害するらしいということでした。

 

受験する子が多いというだけで学校をよく知ろうとせずに選ぶと、こういうこともありうるかと。

息子の保育園のときの友達もとても元気で型にはまらない感じの子でしたが、ある人気のある小学校に入れたので、ちょっとびっくりしました。そこはこの辺でも特に中学受験する子が多く行く学校です。どちらかというと個性よりお行儀の良い子が好まれそうな。

その子は教室からたびたび抜け出してしまい、先生からもよく注意されていたそうです。

同じ学校に行った少し年下の子も、学校が合わなくて苦労したそうです。
なまじ有名なだけに、普通の小学校とは少し雰囲気も違っていたようです。

さらに同じ学校に通う別のお母さんは、娘を同じ小学校の子が通わない塾を探して通わせていました。

 

有名だろうが、ただの公立小学校。先生だって特別ではありません。
なにかの分野でのパイロット校として多少の予算をかけてもらえるところはあるかもしれませんが、そこにいたから受験に有利になることはないと言えます。

ただ、環境としては同じように中学受験を目指す親子が多いとなにかとやりやすいと考える保護者は多いでしょう。情報交換や刺激しあって成長…ならいいけれど、良いことばかりでもないかもしれません。

 

情報を得て、慎重に考えて選んだからといって、担任や同級生のタイプなどは人それぞれ。必ずしも後悔しない学校選びになるわけではありませんが、思考欠落で選ぶよりは満足度が高いのではないでしょうか。