夏休みの宿題の最難関、自由研究。何をするかを決めるのが実は大きな山でした。
ちょっとした店に行けば、自由研究キットは売っています。
でも、それって、研究というよりはプラモデルみたい。
そもそも自由研究の目的ってなんなのか。
小学生に研究テーマから自由に探させるってとても乱暴だよな、と思うのです。
別にどこかのコンクールを狙っていたわけでもないので、質がいいかどうかは別として、どんなものをやるかの参考になれば。
文系の研究
クラスメイトが自分の街のカルタを作っていました。
いまはラミネーターもカードサイズのフィルムがあるので、手書きのカルタをラミネートして作っていました。
カルタ作りは授業でもやるので、復習になります。
ドラムのミニチュアで音の仕組みを調べる
ドラムを習っている息子。ドラムは様々な大きさの太鼓で主に構成されています。
音の勉強とともに大小様々な筒を作って、長さや径を変えてみました。
(残念ながらもう息子の作った実物はありませんが、発表時のものがありました。)
↑せっかくなので実験した筒を組み立ててドラムセットにしてみました。
そういえば過去にヤマハ銀座で夏休みのイベントをやっていたようです。
面白そうなのですが、今年の案内が見当たらない〜。やらないの? と思ったら。
ここに一応やることだけ載っていました!
もっと宣伝すればいいのに。ちょっと縮小するのかしら?
余談
夫婦のためのプライベートリサイタル - イベント - ヤマハ株式会社
どうでもいいのですが、ヤマハ銀座店、過去におもしろい催しをしていました。
「有料だけど、ホールでの発表会(観客はパートナー一人!)と花束&DVD付きで、30分×9回のレッスンが付いているらしいよ〜!」
と、ドラム個人レッスンを息子が受けている我が家ではお得感だけで飛びついたのですが、ちょっと面白かったです。
ドラムにギター、ベースをやる夫は知っていますが、実はピアノを習っていたけれども鍵盤に向かう姿を見たことがない。
弾き語ってくれましたよー! (上の記事には載っていませんが、NHKニュースで一瞬流れた!)
久々のピアノレッスンは楽しかったようです。
ちなみにうちにはシンセはありましたが、ピアノはないので、これまたヤマハにお世話になりました。
夫のような短期決戦の方にはいいかも〜〜。
父と子のスペシャルステージ - イベント - ヤマハ株式会社
↑これも狙っていたのですが、予定が合わず残念。
最近はあまりこの手のイベントをやっていないようですが、是非やってもらいたいなぁ。息子はヤマハのドラム教室ではありませんが。
太陽系を実感
太陽系の図って、みんな惑星がでっかく描かれていて、いかにもご近所さんとか我ら兄弟みたいな雰囲気を醸し出していますが、よくよく考えれば、月との比率をみれば火星も金星も恐ろしく遠くにある。騙されてはいけない。
地球を10㎝の球体だと考えて、太陽系の惑星がどれくらいの大きさで、どのくらい離れているかを計算して地図に書いて出しました。自分の学校の位置に太陽があると見立てると、太陽系は東京湾くらいは軽く網羅してしまいました。
地図を何種類かプリントして、ひたすら計算でしたが、なかなか面白かったです。
ちなみにのちに訪れた某校の天文部がほぼ同じ趣旨の展示をしていました。
幻灯機
また、ある年は読んでいたまんが藤子不二雄の『まんが道』に出てきた反射幻灯機を作ってみたいと言って、まんがを参考に悪戦苦闘しました。ただちゃんと写せたのですが、提出しても教室で昼間に発表するだけで再現はできなかったので、もどかしかったです。
結局時間が足りずに映し出す絵は私が手伝いましたが、本人は幻灯機にからめて光の屈折についてのレポートを書いていました。
こちらのブログの下の方で紹介されている図です。
ちょっと形を変えました。(残念ながらもう息子の作った実物はありません)
7/30追記)写真がありました!
レンズと鏡はうちにあった学研とかチャレンジ系の付録から流用。
箱は東急ハンズでギフトボックスを購入
↓上から見るとこんな感じ
上の画像でいれているチラシがこんな風に映りました。
文字は反転します。
↓紙じゃなくて実物も。
↓イラストを写してみました。
長い休みを利用して植物を育てる
友達の研究で面白いと思ったのは、 同種の植物をいろいろな環境下で育てて観察するというもの。当然生育状況は異なります。長い夏休みならではのいい研究だなあと思いました。
波の研究
六年生の時には、波について勉強して、水槽で障害物を作って再現できるかなどをやりました。
お風呂場で透明な書類を入れる引き出しを水槽と見立てて動画を撮影していましたが、なかなか再現は難しかったです。既存のサイトなどを参照してそちらと合わせてプレゼンをしましたが、ちょっと難しくて自由研究としての落とし所が私にはよくわかりませんでした(汗。
本人は音波などとも絡めて「音の反射で壁の向こうにいるおじさんの悪口がおじさんにも聞こえちゃうよ」なんてまとめていましたが。
番外編? ユニークな研究?
炊飯器に入れるお米一合には米が何粒入っているか、をひたすら数えるだけの研究をしている子がいて、唖然でしたが、もう一捻りすると面白いかも。
少しだけ数えて、そのデータを元に計算をして予測する。
それで実際数えたら誤差がどのくらいかとか?
まあ、夏休み最終日に「まだなんもやってない!」ってときは、使える…のでしょうか?
紆余曲折のテーマ選び
この波のテーマは息子が自分で考えたのですが、私は息子が通っている某大学の実験教室で一度作ったことのあるスターリングエンジンを自分なりに再現してみては? と提案したり、本人もリニアの再現をするなどとかなり悩んでいたのですが、どちらもキットが売っていました。
実験教室ではもっと身近なものを利用して試験管をあたためたら車のついたものが動いて、なかなか感動したのですが。 どちらかというとこちらに紹介されているものに近いです。↓
↓リニアもこういうのを手作りしようと思っていたらキットを見つけてしまい、やる気がなくなってしまいました。
キットの是非はいいません。体験するだけでも勉強にはなると思うので。
しかし幻灯機の時もそうですが、手作りするとなると、うまくいかなかったり、ここどうなってるの?っていうところを(うちはまんが道の中の図だけみて作ったので)、色々と調べたりして理解は深まると思います。
まだ間に合うロボット制作講座
そういえば、夏休み中に芝浦工大の出張講座ではありましたが、下記公開講座と同様のものを受けたことがあります。
本格的な闘うロボットで、最後には対戦もして盛り上がります。
まだ申し込み間に合うようです。
うちはこれに参加したからといって、これを自由研究ネタにはしませんでしたが。めんどくさー。
extension-programs.shibaura-it.ac.jp
そもそも自由研究はどうあればいいのか
自由研究をやらせるにあたって、店にあった手頃なキットじゃなんとなく抵抗があったのは、こんなところかもしれません。
上のウェブサイトのチェックシートで
動機
なぜこの研究に取りくもうと思ったか。日常生活の疑問や、学校の授業で感じた事などから。
目的
知りたいこと、確かめたいことは何か。 なるべく具体的なものに。
この辺を抑えないと、なんとなく研究と言ってはいけない様な気がしました。
それで、特に動機にこだわったのかもしれません。
別に「前から興味があった」わけじゃないんだけど、なんか研究しなきゃいけないっていうから、身近なものを見直してみたらこんな材料が転がってました、的な。
概ねみなさんそんな感じですよね? うーん、だから仮説をたてるとかが難しいものもありますね。急に夏休みだけ要求レベル高いんだよーと思うのは私だけでしょうか?
失敗編
そういえば、私は一度旅行先で花を積んで押し花を作ったのですが、大半の花の名前が不明で焦りました。結局たいして調べもせずそのまま出してしまった様な。
今なら画像検索とか、なんなら質問投げかけてみるなんてのでどうにかなりそうですが、当時はたまたまうちにあった植物図鑑に載ってないの続出での大失敗でした。
余談2
ところで自由研究用に調べていたら、お値段も見た目も大人向けのスターリングエンジンがありました。美しさに動いているのを見つめていたいなぁなんて思いました。
昔バイクのメンテに興味を持った時に、エンジンの仕組みに改めて感動しましたが、スターリングエンジンはまた違った良さがありますね。