悩める子育て

幼児から中学受験→難関校からの大学受験、その先を考える

子どもを過労死で失いたくない

↓「電通に入るようなエリート層は「降りたら死ぬ」ゲームを生きている」というブログを読んで。

toianna.hatenablog.com

 

子どもをどう育てたいか、最近の私のテーマのひとつに、職業選択があります。
なんとなくいろいろと書きたいことが漠然といくつもあって、まとめられずにもやもやしています。少しずつ書いていこうと思います。
とかく子どもがある程度大きくなってくると「もう親の手を離れた」と油断してしまいがちですが、これからは、どういった選択をするかが子どもの人生を大きく左右するという意味では、やはり気を抜けないとも思うのです。もちろん必要以上に干渉する気はありませんが、二十歳そこそこの子どもの判断力というのはまだまだ未熟ですから(自分を振り返り)。

 

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学歴に対する論議が賑わっているのを見たりするにつけ、大学に行くのは就職のためなの? といった疑問もあり、また、そう簡単に名声や偏差値で大学や就職先を選ぶことが多く語られる現状にちょっと違和感もあります。

 

もちろん大学を選ぶ先にその先の就職が全く絡まないとは思わないわけで、だからこそ、職業や企業についてのことが気になってきました。

 

実は過労死の話は身近でした。亡き父が援助していた人たちに、過労死遺族の方が多かったので。

身近にも鬱を患い休職や失職をした人、ご主人に過労自殺をされた方など複数知っているので、労働時間の長さが人の判断力などを鈍らせるとか、鬱にしてしまう要因を持っていることも薄々感じていました。
今回のニュースでも、労働時間の長さに注目され、やれ100時間くらいで自殺するなという意見が炎上したりもしていました。

でも、労働は時間だけではありませんよね。同じ仕事で同じ環境で同じハラスメントを受けていない人が、乱暴に時間だけで語るのは浅はかだと思うのです。

そして、上のブログでの

「エリート街道を降りたら負け」というトップ層の価値観

以上引用

を読んで、問題の中身が少し分かってきました。
ブログ主さんの「競合他社の知人」との会話。

 

ほら、〇〇ちゃんやXX君は知ってるでしょ? 確か起業するとか進学するからって言って辞めたけど、結局は成果を出せない人間だから辞めるんだよ。だって辞めずに起業もできるし、休職すればMBAも取れるでしょ。

電通に入るようなエリート層は「降りたら死ぬ」ゲームを生きている - トイアンナのぐだぐだ

 以上引用

 

この話し相手の知人は、辞めた人を能力がないと一刀両断。
二流とか簡単にいう。

Aちゃん: 一定数はいると思うよ。本当に優秀でも辞める人。でも優秀さって単なるビジネススキルじゃなくて、女性であることを売りにできるとか、そこも使ってのし上がることを指すじゃない。それができない時点で二流だし、そんなことに絶望するなら何で弊社に来たの? って思う。

電通に入るようなエリート層は「降りたら死ぬ」ゲームを生きている - トイアンナのぐだぐだ

 以上引用

もうなにか勘違いしているとしか思えないのですが、本人はその価値観にはまってしまっているのでしょう。洗脳されているとも思えます。

 

この会話を読んで、ふしぶしに「他人からの評価」がチラチラ見えるのです。
自分がどうしたいか、どう生きたいかではなく、どう見られたいか。

 

ここで話題にされている、クライアントからの要望があまりにも下品で稚拙なことに、呆れます。そういった無理を押し付けるクライアント側もストレスが多いのでしょう。人を笑い者にしたり蔑むことで満足するのは、健全ではない。 一般的には高い能力を持っている人たちが、こんなことで苦しんでいるとしたらなんだかあんまりです。

 

それでも、ブラック部活しかり、「体育会系」という名の横暴がいまだに一定の人々に「ウケる」というのが、なんとも時代錯誤的というか。

いや、むしろ時代は私たちが若かった頃より逆に息苦しくなりつつある気がします。

 

電通には鬼十則というものがあったらしく、昔からそういった体質だったのかもしれませんが、今は以前より労働環境の悪いところが増えているのだとしたら、そこに入って心身を病まないためにも、情報を得て自衛していくしかないと思います。

news.biglobe.ne.jp

弁護士側は、電通の過労体質を指摘した上で、第4代吉田秀雄社長の遺訓とされる「鬼十則」を明らかにした。電通の社員手帳に掲げられているという十則の一部を紹介する。

 ・取り組んだら「放すな」、殺されても放すな、目的完遂までは。

 ・仕事とは、先手先手と「働き掛け」で行くことで、受け身でやるものではない。

 ・頭は常に「全回転」、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそういうものだ。

 以上news.biglobe.ne.jpより引用

 

そもそも仕事はなんのためにするのか。

これら十則が表面的な言葉以上に深い意味を持っているのかわかりませんが、個人の健康的な生活よりも業務遂行の方が大事だろ、と言われているような気がします。

 

 

亡くなった方のご友人のtwitter。

最後の一文が本当にそうで、当たり前なのに忘れられていないか、と思うのです。

 

親や本人としては、自衛をする以外はないのですが。
真面目に周りのことを考えて頑張ってしまう人、まさに正直者ほどバカを見るような仕組みから子どもを守るためには、就職はもう大人なのだから本人の問題と突き放すこともできないのでしょうか。

実際いくつかの過労死の背景を見ると、親が「働きすぎ」「休みを取りなさい」と言っても、もうすでにブラックな環境にどっぷりつかってしまった本人にはそれが怖くてできないという状態のようですから、入社してからでは遅いのでしょう。

 

blackcorpaward.blogspot.jp

 

学校の部活やいじめに耐える子もそうですが、親としてあまりに「きちんと行くこと」「頑張ること」に傾きすぎないようにとも思います。

ブラック部活やブラックバイトと、若いうちから文句も言わず周りに迷惑をかけないことが自分より大事という価値観を刷り込まれるとしたら恐ろしいと思うのです。

 

大げさにいえば、学校の運動会の組体操、最近は組体操をやめて日体大の十八番「集団行動」をやらせる学校があると聞いて、なんとも寒い気持ちになりました。
日体大の人たちの演技は素晴らしいと思うのですが、やらない選択のできない学校の運動会でやるのってどうなの? 周りに集団の指導力を見せつけるだけのため、指導する教諭の自己満足のように思えてしまいます。

 

一見矛盾している、無理して仕事をすることで死を選ぶという判断にいたるよりもっと前に「こんなのおかしい」と逃げられるよう、前々から話しておくことは必要かなとも思います。

 

いじめに関しても、いじめを防ぐということは親には不可能ですし、いじめを受けていて辛いことを告白してくれるかどうかもわからない。としたら、できることは辛かったら逃げていい、壊れる前に逃げなきゃだめだと教えることくらいしかできないとおもっています。

 

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