いよいよ気温も下がって秋が深まりつつあるのを感じます。
芸術の秋、食欲の秋などと楽しげな枕詞がつき、実際イベントも盛りだくさんですね。
先日日比谷で野外映画鑑賞をしてきました。
こちらは東京国際映画祭日比谷会場として、東京ミッドタウン日比谷の建物前の広場で無料で映画を見ることができます。
夜からスパークリングワイン片手に仕事終わりの友人と映画鑑賞を楽しみました。イベントは今週土曜日まで。
前置きが長くなりましたが、読書の秋が再びやってきました!
神田古本まつり
というわけで、さらっと古本まつりを歩いてきました。まだ開催中です。
10月26日(金)~11月4日(日)10時~19時(最終日~18時)
詳細は昨年記事へ。
今年は少しだけ。他のイベントのついでに寄ったので、あまり見ていません。息子は行っていないので、パワースポット好きな息子にお土産。だいたい半額程度で買えました。
ちなみにうち一冊は、厳密には古本まつりではなく、神保町ブックフェスティバルの方で購入。古本まつりの靖国通りから一本入った、さくら通り・すずらん通りに屋台が並びます。
昨年は同じイベントかと思っていましたが、同時期開催でも違うんですね。
こちらは主に出版社などが新しい本を売っているのですが、こちらも興味深い。むしろ、子ども連れにはこちらの方が面白いかも。こちらはもう終わってしまいましたが。
BOOK TOWN じんぼう - イベント情報 [第28回 神保町ブックフェスティバル 2018年10月27日(土)、28日(日)]
子どもを読書好きにする方法
さて、読書に関していくつか。
『開成校長「ゲーム攻略本も立派な読書だ」 読まない子を"本の虫"に変える方法』というPRESIDENT onlineの記事では、活字に限らず、興味のあるところから読書にひきこむと良いと。
子どもが何に興味があるかわからないから、まずはたくさん本が揃っている場所に連れて行き、おもしろい本がたくさんあることを知らせるところから。
実際の古本まつりはどちらかというと大人向け書籍が多いと思いますが、時々絵本や漫画などの本もあったりしますし、とにかくいつの時代? というような古い本を見て、本そのものに興味を持つというのもあるかもしれません。ブックフェアの方なら見た目も綺麗で目を引く本も揃っています。
時々は都会の大型書店とか、神田の古書店街といった、普段目にすることのないジャンルの本がある場所に行くというそのイベントが大事なような気がします。それは子どもに限らず。
古書店街や巨大書店を歩いたりすると、時々自分の全く知らない世界の本がたくさん並んでいたりします。そこで未知の世界に琴線が触れることもあるかもしれない。たまにはこういうところに来ないといけないな、と思う瞬間です。
実は買わなかったのですが、古本まつりでチラ見した中に、宮澤賢治の俳句の本がありました。昔賢治の童話はずいぶん読みましたが、俳句なども詠んでいたのか、ちょっとどんなものか気になりました。やっぱりamazonで買おうかな。
本を読む子は頭がいいのか?
さて、こんな記事も見かけました。
『「本を読まない子はバカになる」という話は科学的に実証できるか』ーダイヤモンドオンライン
言語機能の発達のピークが8〜10歳なので、小学生ほど読書をすると効果があるとか。また、睡眠や勉強を削らない適度な読書をしていると、勉強だけして読書をしない人より結果的には成績が良いのだそう。
わからないこともありません。何を読むかにも関わってくるとは思いますが、語彙、漢字などの力は確実につくし、継続的な読書は知識をどんどん広げ、その広がった知識が結びつきます。
歴史家の磯田道史さんが語っていたと思うのですが、ある知識が別のところで結びついたりするんだとか。そうなると単なる知識の積み重ねではなくて、「相乗効果」が起こるのかもしれません。
また、↓こちらの記事によれば、読書量と、語彙数・速読率などにはかなりの差があり、その差は小学1年生の時の差から6年生になるとより広がるのだそうです。
今スグ読ませるべき!幼児期の「読書量と将来の学力」驚くべき関係性とは!? (2015年11月17日) - エキサイトニュース(1/4)
読書家は健康長寿になる?
さて、たまたまテレビ番組でも「健康寿命」には読書がいいとAIが算出していると報じていました。
健康寿命が高い山梨県は図書館数全国一位なのだそう。
このNHKの番組は3回目ですが、以前そのAIの内容が疑問視されたりもして、実際そこに因果関係があるのかどうか私にはよくわかりませんが、読書は好奇心に結びつき、好奇心が行動へ繋がる。そもそも好奇心は健全な身体にこそ宿ると思うので、どっちが先かはわからないけれど、なんとなく納得しました。
本に親しむのは周りの影響も
息子の小学校では、息子の学年に本好きが多く、読んだ本を記録して冊数を競っていました。
もちろん絵本を手にとる子は短い時間で読めるので本の数は増えがちではあるのですが、それはそれでいいのじゃないかと思います。
息子の友達は勉強はあまり好きではありませんが、とっても物知りで面白い本を選んで読んでいました。
テストが終わったら教室にある本を読んでいい、と言われて楽しく読んでいたようです。
息子の学校の図書室は古いけれども温かい、楽しげな雰囲気をまとっていました。
図書室の司書の先生は今年引退された年配の女性でしたが、息子は高校生のいまでも手紙をやり取りし、現在自主的に書いた書評の載った冊子などを先生に送ったりしていました。先生も素敵なしおりを同封してくれました。
本を読むのが苦手な人
これだけ「読書がいい」「読書は必要だ」と言われると、本を読もうとしない子どもに焦る親も多いでしょう。実際息子の学校の友達にも読書が苦手という子がいます。
読み聞かせをしたけれど、全然読書好きにならない、という子も。親の努力だけでなんとかできるものでもありません。
実際ディスレクシア、難読症という、文字を読むのに困難がある人がいます。
こんな記事を読みました。
この先生は難読症を克服されたそう。脳科学の観点からオススメの読書術を指南しています。
上の記事だと、今の私は理解系、思考系、伝達系に関心があります。
このブログを始めてから、何を知りたいか目的を持って読み、考え、伝えるということが多くなりました。
アウトプットするための読書が、自分の理解や記憶に役立つように思います。
上の記事でも「名言集を読もう」と書いてあって、今回古本まつりで購入した本を読むモチベーションが高まりました!
この先生の書籍です。
また、かつてディスレクシアで悩んでいた方のことを知り、親がまず理解することの大切さを感じました。
読むことが苦手な人のための本
LLブックという、読むことが苦手な人のための本というのがあることを知りました。
知的障がいのある人や母国語を異にする人など読むことが苦手な人のために、読みやすいように工夫して作られた本のことです。やさしめにわ かりやすく書かれた文章、絵記号(ピクトグラム)、イラスト、写真などを使って作られています。50年ほど前にスウェーデンで生まれたLLブックの考え方 は、今では世界中に広がっています。日本でも、徐々に作品が増えはじめています。
(https://obun.jp/accessibility/llbook/より引用)
読書に限らず、どんな能力も、その人それぞれの得手不得手があります。
いいと言われるからと本来のその子に合わないものを強要してもいいことはないような気がします。
息子の友達の一人は、読むことが得意でないようでしたが、迷路絵本のシリーズをよく読んでいて、とても物知りです。
うまくその子にあったレベルで本への興味を引き出せれば、その子のその後の人生の大きな糧となるでしょう。