悩める子育て

幼児から中学受験→難関校からの大学受験、その先を考える

最適な学習法は人により異なる?〜塾も独学も

色々な子の勉強を見てきて思ったのは、勉強の才能にも個性があること。

 

物事を受け取るのに視覚優位の人と聴覚優位の人がいる、ということを以前書きました。

 

vt-maguna.hatenablog.com

 

というわけで、向いていないやり方で勉強をしても、その人にはあまり効果はないのかもしれません。

 

私は素人ですし、あくまで自分の接した範囲の人でしか語れませんが、ディスレクシアのように読み書きが苦手な子の勉強を見ている時は、まずとにかく文字を読むことから始めました。

それも、フォニックスを使って、とにかく理屈で覚えるところから。それでだいぶ読めるようになってきて、そうすると、発音できた言葉の意味はかなり多くの語彙をもっていましたので、その子にとっては「読みができた=意味もわかる」というところまで一気に進みました。
もちろん書き取りは苦手ですが、フォニックスを思い出しながらやっていると、少しずつ自分でもヒントなくフォニックスルールを思い出せるようになってきました。

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一方視覚優位と思われる子には、フォニックスのルールなど習わなくても自然に読めてしまう、一度授業で読みを聞けばなんとなく綴りも意味も入ってくるようなお子さんもいました。

そういう子には書き取りの練習も少しでいいので、結果発展的な勉強にすぐに入っていけました。

 

英単語の覚え方なども、なにかで「単語カードを電車の中で見つめているだけの子を見たけどあれだけじゃダメ」みたいなことを読んだのですが、大学受験のように大量の単語をとりあえずどんどん入れ込んでいくような場合、必ずしも効果がないとも言えないでしょう。音読は別のところでやっては?と思います。


また、一方、1日10個くらいずつ地道にやるより、100個くらいまとめて入れ込んで、あとは繰り返しやる法がいい、という方法も読んだことがあります。

それは確かに向いている子には良い方法でしょう。
一回見た単語を記憶できてしまう暗記が得意な子であれば。


しかし、100個全然入らないような子も多くいます。そういう子は100個やっている時点ですでにうんざりしていると思うので。

 

また、ノートの取り方も、聞いたことの要点をまとめる力がもともと身についている子といない子では大きく異なりました。
もともとできる子はほとんどいませんでしたが、そちらは指導と本人のやる気があればそんなに身につけるのは難しくないと思います。

字が汚い子、きれいな子、小学校ではきれいであることを望まれますし、実際自分での誤読の原因にもなるので、きれいに書けるにこしたことはないのですが、頭の回転が早い子に字の汚い子がいるケースをいくつか見ました。

 

書くのが嫌いという子は息子を含め多かった(特に男の子に多い?)ような気がします。書くことは大事ですが、まとめている間に思考は次に行きたいという欲求が抑えられないようです。

そういった子に無理やりきれいに書くこと、まとめることを要求したりすることは、勉強へのやる気を削ぐ気がします。

あまりにもひどい時は「読めないよ。」と言い、きれいに書いたときには少し誇張してほめたりしてあとは自意識を持つのを待ったほうがいいのかな、と思いそのように対応していました。

 

一度同じ学校の子を二人同時に見たことがあります。でも、特性が全く異なったので、課題は量もやり方も全く変えました。結局8割くらいは個別指導でした。

塾にもタイプがある

中学受験塾でも予習型と復習型がありますが、これも向き不向きは大きいと思います。

サピックスでは復習型で、今日なにやるのかな、と教材を持たずに塾に行き、初見で授業を理解する。

これはその場で聞いたことを受け取る力が強い子に向いていると思います。

「ちょっとなに言ってるかわからない」となったら、その授業時間はほとんど無駄ですし、家に帰っても「なにがわからないのかわからない」なんてことになりがち。

 

一方予習型の塾なら、あらかじめこういうことをやると理解して行き、わからないところは授業を注意深く聞こう、と心がけることもできます。わりとどんなお子さんにも向いているのかな、とは思います。
ただ、もし予習型の塾がみんなに予習を宿題として出していたりしたら、復習型のほうが適しているお子さんだと、予習ですでに概ねわかってしまったので授業が退屈で仕方ない、ということにもなりかねません。

 

それぞれの塾の授業の進行スピードはクラスにより違うと思いますし、わかりませんが、サピックスのような復習型の塾のほうがより理解が早い子に向いているとは思います。上でいう、早く次に行きたい字の汚い子のような。

 

ですから、受験でどの塾を選ぼうかとなったときには、ご自分のお子さんに合った塾に入れることが何よりその子を一番伸ばすのではないかな、と思います。

もちろん立地条件とか友達関係とかほかにも決める要素はあるとは思うのですが。

 

結局好きなことをさせるのも、苦手についてどうするかを考えるのも、勉強法も、親はじっくり子どもを見て判断したほうがいいのでしょうね。

 

 

 

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